世界の性習俗 (角川新書) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • ちょっと前に読んだ本にも女子割礼、陰部封鎖の話があった
    その時私は、陰部封鎖は男性の自尊心や支配欲を満たすだけのもので決して女性が喜べる状態ではないと思った
    でも現地の女性の中には封鎖が解かれる痛みに「自分はここまでして夫に満足感を与えているのだ」と優越感と強い喜びを感じるとあって、そういう考え方感じ方があるのだなと目からウロコが落ちる

    結婚のないモソ族、インドの第三の性ヒジュラ、神殿で売春をするデーヴァダーシーと初めて聞く話がたくさん

    参考文献で読みたい本が増えました

  • 世界のさまざまなセックス事情、夫婦関係(法律の面や監修の面)を紹介している。

    有名な結婚の形では、フランスでは死人と結婚できるというものや、キルギスの誘拐婚(女性をさらってきて結婚する)など、ほかにも聞いたことも考えたこともないような結婚の形、家族の形、夜這い、が紹介されている。

    そのような形になった歴史なども説明されているが、ジェンダーや人権の問題などにもう少し踏み込んであれば、より良い本になったかなあと感じた。
    それでも読むだけで視野が広がるし、単純に面白い。

    この本を読んで実践すること: 芸能人の浮気や不倫にいちいち反応しない。笑

  • 世界の性習俗。杉岡 幸徳先生の著書。性習俗は奥が深い。世界には日本ではとても考えられないような性習俗がある。現代は多様性の時代。性習俗の多様性を認めて性習俗の多様性を受け入れることが求められている。自分の常識とは違うからといって他の地域や人の性習俗を否定したり非難する資格なんて誰にもない。学校での性教育の一環として世界の性習俗を紹介するのも今の時代には合っているかもしれないなんて思いました。

  • ■日本が一夫一婦制になったのは1898年。それまでは妾も二等親という身内のうちに数えられていた。
    ・一夫一婦制を強制しているのはキリスト教文化圏くらいで世界的には極めて特殊なもの
    ・一夫一婦制の社会はわずか18%
    ・もともと一夫一婦制度(単婚)というものは非常に稀で不自然なもの
    ・霊長類で一夫一婦制なのは10%
    ・哺乳類ではわずか3%
    ・世界の238の人間の社会で一夫一婦制しか認められていない社会は43、わずか18%。82%の社会が多婚制を認めている(G・P・マードック)

  • タイトルと各節サブタイがエロ雑学感あって興味本位で読みだしたが、思いのほか自分が思い込んでいた”常識”を根底からひっくり返してくる本。

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著者プロフィール

作家。兵庫県生まれ。東京外国語大学大学院ドイツ語学科在学中から世界を放浪し、その後執筆稼働に入る。著書に『奇妙な祭り――日本全国〈奇祭・珍祭〉四四選』(角川新書)、『世界奇食大全』(文春新書)、『ゲオルク・トラークル、詩人の誕生』(鳥影社)など多数。ウェブサイト:http://sugikoto.com/

「2020年 『世界の性習俗』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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