経営戦略4.0図鑑 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 近年活躍する企業の経営戦略について広く浅く解説されています。
    GAFAやBATHの戦略について短時間でざっくりと概要をつかむにはよくまとまった内容と思いました。
    平易な言葉で経営戦略分析の基礎もカバーされてますので、入門書としてもちょうどよい印象です。

  • 世界トップ15社のコスト構造や現在取っている戦略の解説が面白そうだったので購入。
    経営戦略、マーケティング、ビジネスモデルの基礎知識と共に、この理論が各社の戦略にどう活きているかという観点ではわかりやすくまとまっていたが、対象者が初学者向けだったのか、大きな発見はなかった。
    文章は読みやすいのですぐ読めるし、持ってる知識の再整理には有効かと思った。

    メモ
    ・プラットフォームに外部企業が集まりエコシステムを形成する。そこに「これを使いたい」と思うユーザーが自発的に集まり経済圏を形成する。
    ・マーケティングは1.0(製品中心)→2.0(顧客志向)から3.0(価値主導)の時代になった。消費者と企業が相互に協働しながら価値を作り出していくマーケティングが必要になっている。
    ・コトラー氏が重要視する「ミッション経営」は価値主導と整合が取れていてかなり腹に落ちた。つまり、安く高価値のものが増え、顧客の声もわかりやすく広まりやすくもなった世の中において、企業の姿勢やスタンスが感じる価値に大きな影響を与える→便利かどうかなどを超越して「エモさ」でサービスを選ぶ時代→だからこそ、経営の掲げる理想や世界観、経営者の人となりやセンスがマーケティングの大きな鍵となっており、それらは掲げるミッションに現れる(ミッションは原因であり結果と理解した)。→だから、「この人の目指す世界めっちゃいいな」がとても重要。
    ・Googleの「10の事実」がかなりインサイトを捉えている。
    ・GoogleはAIファースト。自動運転車OSのデファクトスタンダードを狙う
    ・Appleの売上高営業利益率は約25%。垂直統合型(固定費めっちゃかかる)を実現できているからこそできている。一方で部品調達や製品組立ては一部外部委託
    ・Appleの次の一手はヘルスケア
    ・FBの広告一辺倒が揺らぎつつあるため金融に焦点
    ・Amazonは強いのは、利益を犠牲にしてコストリーダーシップ戦略と差別化戦略を両立しているから
    ・SBはAI群戦略
    ・ソニーはMSと組んでストリーミングゲーム
    ・ファストリはSPAを完成させて原価率を35%(一般の1.7倍)にしたからコストリーダーシップ戦略取れている

    ・当たり前だけど全体的に長期的な利益見込んでレバレッジ利かせてるからこそ他にないサービスを提供できているわけで、入ってくる前提の長期的利益が入ってこないと一気に厳しいよなと思った次第

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著者プロフィール

立教大学ビジネススクール教授、戦略コンサルタント。Ridgelinez戦略アドバイザー。専門は企業・産業・技術・金融・経済等の戦略分析。日米欧の金融機関にも長年勤務。主な著作に『GAFA×BATH』(日経BP 日本経済新聞出版)、『2025年のデジタル資本主義』(NHK出版)など。テレビ東京WBSコメンテーター。日経新聞電子版Think!エキスパート。

「2023年 『HUMAN ∞ TRANSFORMATION』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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