天命の巫女は翠花に捧ぐ 彩蓮景国記 (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 主人公のお相手が、三十路髭のおっさん・・・ってとこが、がっかりポイント。

  • 前作に続き本作も読み応え十分だった。

    王とは何と孤独であり、玉座を守ることは孤独な戦いであることか。大好きでよく観る韓流時代劇の世界にしてテーマがここにもある。

    今回はヒロイン彩蓮が新王となった騎遼の妃嬪選考試験に潜入する。もちろん、婚約者のいる彼女は後宮で起きた妃嬪候補の少女殺害という難事件解決のため、王に頼まれての調査のための参加だ。

    この作品の好きなところは、ヒロインが美貌の王様を好きなのではなく、ちゃんと婚約者がいて、王と彼女が同志ー盟友のような信頼関係を築いているところ。
    ありきたりでなくて、とても良いと思う。
    今回、彩蓮は見事に事件を解決し、念願の巫官としての第一歩をついに踏み出す。
    また、婚約者の皇甫珪も校尉という禁軍の高い地位に抜擢され、それぞれの夢に向かって一歩を踏み出すことになった。
    騎遼のそういうところも素敵。彩蓮のことが好きなのに、ちゃんと彼女の意思を尊重して恋敵の彼の能力を正しく評価している。もっとも、王はかなりの策略家だから、王自身が言っていたように、即位まもなくで信頼できる人材がいないから、婚約者の彼を抜擢して身近に置いたという計算高さもあるとは思うけれど。
    いずれにしても、続きが楽しみなシリーズが見つかり、続刊が待ち遠しい。

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著者プロフィール

1980年静岡県生まれ。Hartnell College卒、The Art Institute of Seattle 卒。『天命の巫女は紫雲に輝く 彩蓮景国記』で第4回角川文庫キャラクター小説大賞優秀賞を受賞しデビュー。同作は発売後即重版がかかり、シリーズ化された。他の著作に「後宮の木蘭」シリーズがある。美しく緻密に作りこまれた世界観と親しみやすいキャラクター造形、端正な文章で読者の支持を得ている。

「2023年 『香華宮の転生女官3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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