ジム・ロジャーズ 大予測―激変する世界の見方 [Kindle]

  • 東洋経済新報社
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感想・レビュー・書評

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  • 一貫してますね。
    よく調べた逆張り。
    一生のうち20回しか投資できないとしたら、何に投資するか、っていう感覚は重要と思いました。

  • 対談形式なので、サクサクと読めました(それで1300円というのも、ちょっと高いような気も…)。
    以前、読んだジム・ロジャーズさんの本の内容と、内容は大して変化なかったです。(北朝鮮のこと、中国のこと、人口減少の日本には移民政策が必要、等)。
    最後の章で、人生100年時代のライフプランの見直しについて述べていますが、とりあえず我が家(というより旦那さん)が実践している内容だったので、そこは安心?しました。
    最後の最後に、歴史と哲学の大切さを述べていたのが、個人的に嬉しかったです。

  • <目次>
    まえがき
    第1章コロナショックは戦後最大の危機の始まりか
    第2章これから世界で何が起こるのか~主要国後退
    第3章20年後、日本終了が現実味を帯びてきた
    第4章世界の常識で考える、人生設計&と投資戦略
    エピローグ日本人はもっと現実を直視し、心配し、行動

    歴史は韻を踏むーマークトウエイン
    コロナが少し早くしただけで、結局は起こるべくした変化
     であったのだ
    投資で成功する法則①懸命に働いて資産をつくる
    投資で成功する法則②1つの分野でプロになり知識を高める
    投資で成功する法則③慎重に投資してその後は何もしない

    インタビュー本
    新書版の内容だけど

  • 危機の時代と二冊連続で読みました。しばらくは、ジムロジャースさんの著者は読まないと思います。

    とは言え、勉強になりました。これからの生き方の参考になりました。

  • 投資界のレジェンドが、今回のコロナ騒動とその後の世界をどう見ているかが知りたくて購入してみた。

    今回のコロナに伴う株式相場の暴落は、コロナはあくまできっかけであって、そもそもアメリカ市場を中心に、下げる理由はいくつもあったという。過去10年一貫して上昇しており、特にコロナ暴落直近の3ヶ月は一直線で上昇しダウやナスダックは最高値を更新し続けていた。そのタイミングで、FRBは金利を引き下げ、企業債務は膨れる一方であったなど、下げるべき理由はたくさんあったのである。

    コロナ後については、当然、どうなるかについて予測をするのは難しいという立場だが、ロジャーズの言う、全ての危機は新たな変化を生む、というのは正しいだろう。そこでは、アメリカの文豪、マーク・トウェインの言葉として、歴史は韻を踏む、History doen't repeat itself, but it ofen rhymes.が添えられている。変化は急激におこらない、気がつかないほどゆっくり、だが確実に訪れるという。

    とはいえ、書中でロジャーズが予測する変化として以下のものが挙げられている。

    中国企業の破綻が相次ぎ、世界経済にダメージを与える。また、中国とつながりの深い周辺国も同様に。メディアによって中国危機と報じられるだろう。しかし、それでも長期的には中国は覇権国家に向けて前進していくであろう。現在の覇権国家アメリカも、そうなる過程において、南北戦争や世界恐慌、世界大戦などを経験しながらその立場に上り詰めたことを考えれば、中国にとってそうした問題は乗り越える事が可能であり、通過点であると考えている。

    ロジャーズは、中国は今後覇権国家になる過程で、軍事力ではなく経済力を使って自国を豊かにしていくと予想している。日本では、中国のアフリカをはじめとする発展途上国に対して過剰な債務を貸付け債務の罠に陥れているような批判的論調が多いが、実際にはアフリカの人たちなどはそうは思っていないという。むしろ、傲慢な白人よりも中国人は穏やかで友好的であると思ってさえいるようである。かつて、英やフランスなどは、軍事力を以って現地に進行し、支配し、収奪した事を考えれば、中国のやり方は平和的ですらある。このロジャーズの指摘は、我々日本人には気がつかない視点かもしれない。

    むしろ、少子化問題や過剰な債務問題を抱えている日本の方が、問題は深刻である。もし、自分が日本人だったら、海外脱出するかAK-47を使えるようにする、と言った表現が何度も登場している。極端な例え話だろうが、日本の将来には悲観的であると言う事であろう。

    また、投資については、基本中の基本である安く買い高く売る、という事を力説している。おどろくほど、日本人はこれが不得意であり、ブル相場の高いところで参入し傷を追う人が絶えないのは周知の事実である。ひとつ学ぶべきところは、常にポジションを取っていなくても良いという提言である。利益を出した直後に、次の良い投資機会は存在しないと言い切っているところだろう。

    いずれにせよ、今回のコロナをきっかけとして暴落をしっかりと分析し、チャンスとして生かすための情報収集と行動が欠かせないと改めて気づかせてくれる書であった。

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著者プロフィール

■著者略歴
ジム・ロジャーズ(Jim Rogers)
1942年、米国アラバマ州生まれ。イェール大学で歴史学、オックスフォード大学で哲学を修めた後、ウォール街で働く。ジョージ・ソロスとクォンタム・ファンドを設立し、10年間で4200パーセントという驚異的なリターンを上げる。37歳で引退した後、コロンビア大学で金融論を指導する傍ら、テレビやラジオのコメンテーターとして活躍。2007年よりシンガポール在住。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び世界三大投資家と称される。 主な著書に『冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界大発見』(日経ビジネス人文庫)、『危機の時代』(日経BP)、『ジム・ロジャーズ 大予測』(東洋経済新報社)『大転換の時代』(プレジデント社)がある。

「2023年 『捨てられる日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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