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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (164ページ)
感想・レビュー・書評
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ヨーロッパによる奴隷貿易に組み込まれたアフリカ人の物語と、ヨーロッパにおいて異邦人とされるロマの物語という、どこか相通じる部分のある二編の組み合わせがおもしろい。「タマンゴ」は奴隷商人が奴隷の身に落とされるというどこまでいっても悲惨な現実しかない物語。フィクションとして凄惨さは当然抑えられているだろうが、主人公が迎えるあっさりとした結末には突き放されたような気分になる。「カルメン」は異国趣味のようなものも感じたが、いわゆる悪女の魅力がたっぷりで、ロマ独特の言い回しもおもしろい。
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