Kubernetes on AWS～アプリケーションエンジニア 本番環境へ備える [Kindle]

著者 : 会澤康二 佐藤和彦

• リックテレコム (2020年3月25日発売)

感想・レビュー・書評

[sasasinnetさんの感想 · 2020年11月23日]

AWSに慣れた人が、EKSの構築と運用の感触をつかめる。第2章を土曜半日、第3章と4章を日曜1日で走破できた。

第2章。ハンズオンの構成と、サンプルコードが秀逸。要所は手で打たせて、それ以外はgithubに置いたサンプルコードを実行させるだけにして、無駄な写経が最小限になってる。CloudFormationでVPC、RDS、CloudFrontなどを作らせるのは捗ってよかった。

入門の類書がDockerとKubernetesでminikubeとかで、Ingressあたりで説明が苦しくなるのを尻目に、EKSでKubernetesだと絞ることで、歯切れのよいハンズオンになってる。

本書はEKS のバージョン 1.14 だった頃のようですが、まあ、もう 1.14 は立てられなくて、今日時点でパッと立つ 1.18 でハンズオンを進めても、何も問題なく進められました。

第3章は、第2章のネタばらしっぽく詳細解説。図解が的確。詳細とはいえ適宜割愛しているのも良い。

第4章は、本番運用で気になりそうなトピックいくつかに、第2章のサンプルコードやハンズオン環境をイジりながら例示している。クラスタアップグレードと、その時のPodの挙動と、最低稼働Pod数をまとめた解説が良かった。オートスケールの解説も、CAにAWS AutoScalingを絡めたり、HPAも実演してたりで、わかりよい。

[zizochanxさんの感想 · 2022年2月1日]

KubernetesをAWSで動かすためのレクチャー本。
かなり実務的で、本番環境でのサービス運用も視野に入れた環境を構築してくれる。

一通りやってみたが、色々と勉強になった。

ただ内容が少し古く、そのままでは動かない所がいくつかあったのは残念だ。
（というかシステム側のバージョンアップが早すぎるのだが…）

それでも学びになる所は多かった。
少し値段は高いが、それに見合った質の高さだと思う。