才能の正体 (幻冬舎文庫) [Kindle]

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  • 幻冬舎
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感想・レビュー・書評

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  • 非常に興味深い本です。
    著者はビリギャルの著者の坪田信貴先生。
    最近YouTubeでも見かけます。

    内容は、しっかりと骨太な才能論で、与えの意識に溢れています。
    ビジネスにも役立つと思います。

    • こまつなさん
      新しくコミュニケーションを開始するには、情熱と相手への配慮が大切。
      新しくコミュニケーションを開始するには、情熱と相手への配慮が大切。
      2023/03/20
  • 「才能の正体」は気分が9割とのこと。誰にでもその「芽」がある、と信じるも信じないも自分次第。そう、気分次第ということ。

    なんやんねん、それ!と思わずツッコミ入れちゃいましたが、もともと「才能とはこうである!」という主張を持って筆を執ったのでないらしい。たまたまスポーツジムが同じの幻冬舎の見城さんから「うち(幻冬舎)で何か書いてくださいよ」と言われて始まった企画だとか。

    本書コラムの主張は概ね賛成だけど、ひとつ”普通の人は「Why型」、天才は「How型」”という説明があったが、これは前者を「失敗恐れて挑戦しない人」、後者を「成長にフォーカスしてる人」と丁寧に噛み砕いた方が良い。
    「Why?-What?-How?」の関係は、経営戦略の文脈だと頂点から「Why?(Vision)-What?(戦略)-How?(戦術)」になるし、ゴールデンサークルではまた異なる順に並べる。思考の土台は利き手のような「癖」なので「我流」に説明されると混乱する。
    先生という立場は多人数に繰り返し説明するので、生徒らから鋭い指摘や反論を受けることがあまりなければ「我流」になりがち。僕が編集者ならこういう視点の修正いくつか入れるかなぁ。

  • ビリギャルの著者として有名な坪田先生は、本を書いても面白いし、トークも面白いし、なによりわかりやすい。
    「やる気」について書かれた一文は、きっと誰が読んでも納得するはず。

    塾の先生をしている坪田さんは、「うちの子にやる気を持ってほしい」という親御さんの言葉を何度も聞いてきた。
    確かに勉強へのやる気はないのかもしれないが、「遊びたい」という動機が、「勉強したい」という動機に勝っているだけ。

    「勉強したい」という動機を明確にしてあげるだけで、その子のやる気はみるみる増す、と言う。

    他者と関わるときに、気にしておいたほうがいいことがこの本には書かれている。

  • 才能の正体 坪田信貴

    感想

    自分自身、坪田さんと同意見で、
    生来備わった才能などなく、
    自分でどのように才能を育て能力へ
    昇華させていくかがその人の人生に
    彩りや深みや豊かさを与えてくれていると
    確信している

    そのような想いを言語化してくれた点において、
    かなりいい本であった
    一方で体系的ではないので、
    もう少しまとまった形で才能研究家としての
    成果を見せて欲しいと感じた

    p.67
    赤ちゃんの抱っこの仕方

    赤ちゃんに泣かれる人と好かれる人の違い
    最もらしい理由
    優しい、穏やか、安心する匂い、子どもを育てた経験

    p.72
    後悔教育観

    ◯◯歳までに◯◯やっておけばよかった
    は才能を殺す

    p.72
    7割方の人は不平不満を言いながら死んでいくと、とある看護師さんから聞いたことがあります

    p.81
    あなたが持っている能力は、ある人からは「そんな能力には意味がない」と言われているかもしれない。でも、それは、別の人からしたら絶賛に値するものかもしれない。

    アインシュタインは言っています。
    「誰もが天才だ。しかし、魚の能力を木登りで測ったら、魚は一生、自分はダメだと信じて生きることになるだろう」

    p.82
    才能は自責からでないと始まらない

    p.90
    才能の正体は「洞察力」

    p.110
    邪魔するのも、支えるのも、一番影響力があるのは家族

    p.112
    親から子どもにかけた呪い!?拮抗禁止令と13の禁止令

    p.123
    宿題はやりたくなかったらやらなくていい
    →異議あり

    p.128
    成果が出る人と出ない人がいるのは、なぜでしょうか?
    その足かせになっているのが、子どもの場合は親や教師であり、社会に出てからは組織の上司や同僚などです。

    p.130
    「自分の能力が発揮できない」と悩む人は、親や教師、上司の言うことを聞きすぎている。今すぐ聞くのをやめて、自分に合うやり方を探そう

    p.141
    勉強が得意な人は、教科書の内容が"映像化"されている。それが勉強における「術」。
    勉強が嫌いになってしまう人は、"機械的に覚える"という「技」の練習ばかりずっとしている

    p.148
    再編
    0点の時、Howで考えると前向きになれる
    Whyで考えると頑張るのが嫌になる

    p.150
    面白いことに「自分」という枠を外すことで、その子が本来持っている「自分の価値観の方向性」を知ることができます
    →あなたは神様からプラチナチケットをもらったら何をしたいですか?

    p.151
    親子そろって東大、というケースは結構多いのですが、それは決して、遺伝的に頭がいいということではなく、子どもが「何をすべきか」を知っていて、一番身近な場所から理解し支えてあげることができるからではないでしょうか

    p.155
    知らない人に知識を与えるのか「教育」です。そして、知っているけれどやれない人をやれるようにするのが「マネジメント」

    p.157
    受験に才能は必要ない。
    才能が必要になってくるのは、
    学校を出てから先。
    そこで生きていくために
    人は「勉強する」のだ

    p.159
    「あの人は経験したことがあるから」「あの子は頭がいいから」「あの人は進学校に通っているから」といった言い訳は、結局「でも自分はその人たちと違うので、できなくても仕方がない」という言い訳につながってしまいます。
    自分が成長するための努力をしないことを、自己弁護しているにすぎないのです。
    この思考癖があると、いつまで経っても自分の才能に気づけません。

    p.161
    「結果をまだ出していない」「これから出すんだ」というあなたに才能があるかどうかは、あなた自身が決めること

    p.196
    1)頭の中にあるものを自分の言葉にして、口に出すこと
    2)笑顔で、テンションの上がる言葉や前向きな言葉を、繰り返し言うこと。
    これだけで、自分と周りも驚くほど変化する

    p.224
    部下の才能を伸ばすのが「中立的なフィードバック」

    p.227
    人の才能を伸ばすのが上手な人ほど、主観的な意見を言わず、ただ事実のみを根気強く言う

    p.228
    「自分がどのような認知をしているかを認知する」ということがメタ認知です

    p.236
    マイナスな言葉ばかり投げていると自分も疲弊する
    他人を傷つけないようにすると、自分のことも傷つけなくなる

    p.239
    教育・指導・改善をするとき、またフィードバックをするとき、相手との信頼関係がないと、受けた方は「攻撃されている」と感じてしまう

    p.242
    「してやる」という感情での指導は、人間関係も、相手の感情も悪化させ、能力も伸びない

    p.243
    メラビアンの法則

    p.247
    コミュニケーションというのは、「"自分が何を言ったか"ではなく、"相手にそれがどう伝わったか"がすべて」です

    p.285
    運というものは、地道に努力を高めておかないと、いざというときにものにできません

    p.286
    「運」をどうやったら、引き寄せられるのでしょうか
    →「出会ったすべての人に優しくすること」です。僕はこれを、子どもたちや先生たちに伝授しています

  • 私はソフトウェアエンジニアなので日頃の勉強が求められますが、本書のおかげで勉強のモチベーションが湧きました。
    今やってることを「才能」と呼べるところまで磨きあげられるかどうかは、自分次第ですね。

  • ビリギャルの作者の本。
    結論は、「世の中に才能はなく、動機づけをされた鍛錬によって人は何にでもなれる!」ということ。

    その主軸に対して納得感を得ることはあまりなかったが、サイドストーリーに面白い話はあった。

    ・親の才能、遺伝は関係ないが、親のものの考え方や、物事への取り組み方には影響を受ける。
    ・お金を払っているんだから、という上下関係がまん延している。本来は上下関係はなく、良きパートナーであるべき。
    ・成長しているという実感があれば、物事は続けれらる。
    ・タイトルから先にいう、結論から先にいう、ドキドキポイントを先に示す。


    ↓メモ
    ★「やる気 スイッチ の 幻想」 を ただちに 取り払っ て ください。 そして、「 人 は すべて の こと において、 常に 動機 付け によって 動い て いる もの」、 という 大前提 を 頭 に たたきこん で ください。

    ちなみに、 あらゆる タイプ の 子ども たち を 1300 人「 子 別 指導」 し て き た 上 で 僕 は、 遺伝 が 人 の〝 成功〟 を 左右 する こと は ない、 と 言え ます。 親 が 優秀 だ から 頭 が いい はず だ と 言わ れ て き た 子ども でも、 教育 方法 を 間違え ば、 能力 は 伸び ませ ん。
    ★ある と すれ ば、 物事 の 取り組み 方 や、 もの の 考え方 に、 親 の 影響 を 受ける と いう だけ です。

    誰 にとって も、〝 今〟 が 一番 若い とき です。 何 かを 学ぶ のに「 早い 方 が いい」 という 考え を 持っ て いる ので あれ ば、「 1 歳 に なっ て しまっ た から 遅い」 では なく、 今 すぐ に 学ん だ 方 が いい に 決まっ て い ます。

    自分 が 尖っ て い ない ところ は、〝 そこ〟 が 尖っ て いる 別 の 人 が 補っ て くれる もの なので、 まんべんなく バランス よく 尖ろ う と する 必要 は あり ませ ん。

    塾 に 通っ て い ても なかなか その 目的 に 近づい て いる 気 が し ない。 つまり「 自分 が 成長 し て いる」 という こと が 実感 でき ない。 だから、 やめ たく なる の です。  
    ★ という こと は つまり、 自分 が 成長 し て いる こと が 実感 でき て いれ ば、 必ず 続け られる はず なの です。

    洞察 力 とは、 物事 を 深く 鋭く 観察 し、 その 本質 や 奥底 に ある もの を 見抜く こと で あり、 観察 し た だけでは 見え ない もの を 直感的 に 見抜い て 判断 する 能力 の こと です。

    ★「 お金 を 払っ て いる ん だ から、 お前 は 言う こと を 聞け」 という 発想 が、 お客様 との 関係 だけで なく、 親子 関係 において も、 会社 内 の 上司 と 部下でもまん延している

    一番 最初 に「 この 前 ね、 そんな こと 本当に ある!?  って 思っ た 話 な ん です けど」 といった 具合 に、 聞く 人 の 注意 を 惹き ます。
    その 話 の〝 おと しどころ〟〝 メイン に なる ところ〟 を 早々 に 言っ て しまう の です。
    先 に タイトル を 言っ て おく と、 聞き手 は クライマックス が どの あたり かの 予測 が つく ので、「 ここ は まだ 導入 だ な」 とか「 これ は 布石 かな?」 といった 具合 に、 推測 し ながら 話 を 聞ける。 タイトル という のは、 すごく 重要 なの です。
    ★タイトル を 先 に 言う という のは、「 今日 の 話 の 中 で、 これ が 重要 な ドキドキ ポイント です よ」「 この 話 が 出 て き たら 集中 し て ください」 という のを 前もって 教え て いる という こと。

    「囚人 の ジレンマ」
    二人 には「 自白 する か、 黙秘 する か」

    心理的 な 面 から 説明 し ます と、 教育・指導・改善 を 受ける と、 教育・指導・改善 を し て き た 相手 に対して「 悪感情」 が 芽生える の です。
    ★フィードバック を する とき、 相手 との 信頼 関係 が ない と、 受け た 方 は「 攻撃 さ れ て いる」 と 感じ て しまう

  • 以前流行した「ビリギャル」の作者で、学習塾の経営をしている方の本。
    「才能」についていろいろな視点から論じてる。
    「成功すると信じる」「成功者の真似をする」「努力を続ける」などが成功するための方法として繰り返されている。
    部下や子供の伸ばし方、自分自身の能力を磨くためのきっかけになる行動が書いてあり、少しずつでも実行に移していけたらなと思う。

    各章が短く区切られてるので読みやすい。一方で読み終えた時全体像がつかみにくかったように思う。

  • 才能 それは誰もが憧れるものである。そして、多くの人間にとっては憧れで終わってしまうものではないだろうか。
     その中で、「そんなのヤダ!」と思った人々が本屋へ行くと同様の書籍が並んでいる。そこには必ずこう書かれている『才能は誰にでもある』。。。
     確かに言いたいことはわかるし、自分の中にも才能があると信じたい。しかし、理想論だけではどうにもならない現状が、現実がある。
     そのためこのような本を読み終わっても、結局もやもやする。
     
     本書においては、もやもやしないわけではないが、平易な言葉でありながら、わかりやすく、比較的私のもやもやが少なくて済んだ。

     人々が言う才能とは、ただの結果なのだ。なるほど、その通り。イチローが今ほど結果を残していなかったら、才能がある、とは言われていなかったかもしれない。少なくとも結果により周りの人間は結果によって過去の出来事や解釈が180度変わり、最終的に結果を見て『もともも才能があった』といっているだけ。
     結果だけを見ずに、今ある才能を伸ばす、尖らせることが最も重要なのだ、と再三強調される。
     そして、才能を伸ばす基本はとして、昔から言われている守破離。それを丁寧に丹念に継続していく。

     塾開業者の著者は、親の接し方にも多く言及している。親が子供の才能の芽を摘んでしまう。しかも、当然その気がなくても。親のみならず、会社での上司と部下の関係でも同じことが言える。
     それらの関係性の中で才能を育てるために必要なのは信頼性だ、と筆者は言う。いい信頼関係を持ったうえで適切なフィードバックを行えば、おのずと才能が伸びると。そのフィードバックが難しい、と思う。実際それなりのページ数を割いて説明されているが、なるほど、これは目から鱗というか、思い違いをしていたな、という方法である。

    ドラマ化もされた『ビリギャル』の塾講師であった筆者が、教育者としての経験と信念をわかりやすくまとめてくれています。

    才能という言葉にとらわれている人、一読の価値ありです。

  • 感想は自分のブログに書きました。

    https://rebirebi.net/what-is-talent

  • 旦那に良い本だと勧められて読んだ。確かに良いことも書いてあったけど、ビリギャルの現在を思うとちょっと説得力に欠ける気もしてしまう

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著者プロフィール

ミリオンセラー『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(通称:ビリギャル)著者。「坪田塾」創業者として、これまでに1300人以上の子どもたちを個別指導し、心理学を駆使した学習指導法により、生徒の偏差値を短期間で急激に上げてきた経験を持つ。同時に、IT企業など複数社を創業した起業家、経営者、さらには、吉本興業ホールディングス株式会社 社外取締役でもある。その活動の場は日米にまたがっている。

「2022年 『怒らなくても「自分からやる子」が育つ親の言動○△×』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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