- Amazon.co.jp ・電子書籍 (220ページ)
感想・レビュー・書評
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中野量太さん「浅田家!」読了。元気と笑顔を届ける写真の物語。浅田家の次男「政志」の成長を写真にまつわるエピソードで綴ったストーリー。個性豊かな浅田家の面々と周りの人々との政志の会話が面白い。ただ面白いだけでは無く、人の優しさ、温かさが物語全体であふれてました。誰もが大切にしたい家族との思い出。普段はダメダメな政志が写真家として依頼人が求める最高の一瞬を引き出す流れに引き込まれます。まさに「かけがえのない一瞬を永遠に」と、写真が持つ力を感じられた作品でした。楽しさ、心温まる本を探している人にオススメです♪
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映画『浅田家!』が公開されたというので手に取りました。
小説本となっていますが、
映画の補足の解説本のような副読本という感じで
それ程中身が充実していたわけではなかったので、
映画と合わせて読んだ方がよりこの作品の良さが
分かるかと思います。
それでも父から譲り受けたカメラをきっかけに
カメラが好きになりその先もずっとカメラに携わる人になり、
ただ写真を撮るだけでなく、
家族で忘れられない出来事とか、家族で一番楽しかった事とかを再現した写真を撮るという特別な写真の撮り方をしていく仕事に就いたというのはとても喜ばしく、
特にご両親の望み通りの仕事でもあると思うので
とても誇りなことだと思いました。
家族写真を特に撮っていたカメラマンの政志は
徐々に有名になり個展も開くことができ
着実に実力も兼ね添えていきましたが、
東日本大震災では被災地の岩手県に行き、
ボランティア活動として津波などで流されてしまった
写真を洗ったり、無くなってしまった写真を探したりと
現地で出来ることの作業も行っていました。
ここではリアルな現場のやり取りが描かれているので、
被災者のありのままの気持ちが伝わって
読んでいるのも辛く悲しくなるようなことがあり
ましたが、その中でも笑顔で必死に生きている
被災地の人達の事を考えると目頭が熱くなりました。
たった一枚の写真でもその人にとってみたら
一生大事にしておきたいほどの思い出の写真。
普通の生活をしていたらこんな貴重な思いになることは
無いと思うので写真の有難みが凄く分かります。
写真家を目指し大坂の専門学校へ入学して、
卒業制作に選んだのは、幼い頃の家族の思い出を
コスプレで再現すること。
家族を巻き込んで様々なコスプレ写真を撮ったことから
こんなに成長するなんて家族も吃驚したことだろうと
思いますが、それを一緒になってしていた
浅田家の家族全員が本当に温かく、
家族の絆が強いなと心の底から思えました。
家族の笑顔と絆の強さを映像でも見てみたいと
思うので、機会があったら映画も観てみたいと思います。
実際の写真集も何処かで見れることが
あったら手に取ってみたいです。 -
浅田さんのこと何も知らんかったなーと。
映画楽しみになりました。 -
家族写真の魅力を最大限に引き出すというのは簡単にできるものではないですね。
写真だからでる魅力を映し出すというのは口で言うのは簡単でしょうけれど,なかなか実践するのは難しいですよね。
実際の浅田家の写真集を見てみたくなりました。