花降る王子の婚礼【SS付き電子限定版】 (キャラ文庫) [Kindle]
- 徳間書店(Chara) (2020年7月31日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (353ページ)
感想・レビュー・書評
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とても読み応えたっぷりで面白かった。
男の身で嫁いだ王子の秘密。
嫁をもらった王の秘密。
そして最後に王子の実家の秘密にびっくり。
まさかそんな秘密があったなんて。
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めっちゃ面白かった!めっちゃ面白かった!ごめんなさい実のところ、そんなに期待して読んでなかったんです。政略結婚で事情があって王子だけど王女のふりして輿入れ。途中まで迎えに来てくれてた王がすごくいい人じゃん、男だって分かっててもそれでいいよって言ってくれて更にいい人じゃん。
なんて、そこまでは想定内の展開(いやそこまでの描写もすごくステキだったんだけど)。
でも、それで終わらなかった。リディルが、男であること、魔力を王に供給できないことで、申し訳ない。と思ってるんだけど、王の側にも大きな秘密があり、その秘密や周りとの状況を知るにつれて、自分がいかに王にとって無力で足枷になる存在かを思い知らされ打ちのめされる日々。
自分の背中の傷に隠された謎。
無力である、かえって邪魔である、王の側近にも自分の側近にも繰り返し言われてるのに「最後まで諦めない」と、体を張って王を守ろうとするリディル。もちろんただの無鉄砲ではなく、自分の持つ知識体力総動員する勇敢さがあったからこそ、呪いを解くことができた。
すごく面白かった。結構分厚い本だけど、うーん、いや、もっと読みたい!
yoco先生のイラストがまた、美しい。表紙も口絵も挿し絵も……画集出ないかなー! ストーリーにぴったりで!世界が広がってすごくよかった。
ほんとによかった。
リディルの側近イドも、王の側近で口の悪いカルカも、魅力的。 -
絵に描いたような完璧なハッピーエンドだった。
でも、グシオン側に愛があったから良かったけど、かなり危ない橋というか、普通なら5回殺されてもおかしくないような国家間の裏切りだよね。すぐ殺されずに魔力タンクに生かされるんじゃないか?と輿入れ道中を読みながら思ってたけど、まさか肝心の魔力が・・・。というか、父王もそういう国家事情があるなら4人と言わずに子供たくさん作っときなよ。とかBLが成立しないことを考えたりしちゃう。
とはいえ、ハッピーエンドになる前提のストーリーという感じ(伏線というよりもはや上手くいきそうな描写が多い)でそこまでヒヤヒヤはしなかった。
予想通りのハッピーエンドなのでも少しギリギリ感あったほうが個人的には好みかなと思うけど、世界観も良かったし、主人公も頑張るタイプで面白かった。