- Amazon.co.jp ・電子書籍 (142ページ)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
「『考える』ことは生きることとほぼ同義だ」この言葉は実感を持って落とし込まれた。
昔は、この生きづらさを脱したい、変わるためには考えなきゃいけない…と渋々「考えて」いた。
今は「考える」ことを前向きに捉えられる、そのプロセス自体が私であり成長だと思う。
本書では、自分の「個」を模索するプロセスについて「Think(考えること)」「Transform(変化)」「Collaborate(協働)」の3要素から説明される。
最も印象に残った(自分ごととして捉えられた)のは「Think」だなあ。
「私」を主語にして考え自分に問いかける癖をつけることが重要であり、自分の本質は自分で定義し言語化するものなのだ。「自分軸」「他人軸」問題にも繋がる…。
人は得体の知れないものに不安を感じる、つまり自分を把握していないと自分に自信を持てない。
この前出てきた昔のメモに自分の短所がひたすら羅列されていた。この頃の私はその短所を潰し込むことで自分を好きになれると思っていて、生きづらさを改善するための作業だった。
自分を認められることは「あるもの」も「ないもの」も受け入れることだと今は分かる、けどこの頃は全てを「あるもの」にすることだと思っていた。「事実」が問題ではなく「認識」が問題だった。「劣等性」じゃなくて「劣等感」だと思えただけでもだいぶ楽になれた気がする。
嫉妬等ネガティブな感情を持ったときには「時々そんなことを思ってしまう癖が自分にはあるな」程度に流し「どうしてそう思ったのだろう?」と自分に対して思考を向けるとよい。
つまり「事実」は否定せず一旦受け入れる、「事実」と「思考」を分ける。「事実」を否定するから自己否定になる、ということかな。 -
Audible にて。
村上臣さんの「転職2.0」でビジネスSNSの使い方が上手い、と名前が上がっていた澤円さん。
プレゼンの天才としても認識していて、clubhouseやVoicy でもお話を聞いていました。
やはりカリスマ性があるというか、お話が面白い。
Being: ありたい自分 を大切にし、自分ととことん向き合った人がニューノーマルな働き方を手に入れられる。 -
個人力 やりたいことにわがままになるニューノーマルの働き方
著:澤 円
「個人力」とは、「ありたい自分」のまま、人生を楽しんで生きていく力。そして、これは間違いなく、これからの時代、ニューノーマルに求められる資質である。
「個人力」とは、多様な人達と助け合いながら、楽しく生きていくための力。そして、その「個人力」を身につける過程は、本当に「ありたい自分」を確立していく過程そのものである。
本書の構成は以下の4章から成る。
①ありたい自分はどこに
②あたりまえを疑う
③常にアップデートする
④個として協働する
「個人力」は「個」を高めて、一匹オオカミとして生きていくのではない。環境や仲間を意識して「個」を高める。その高める方向性を合わせるのではなく、「ありたい自分」を探しながらそれに向かう。
考えながら動く。動きながら考える。
答えがより不確定となっている現状においては、挑戦と行動を積み上げていくしかない。
自分に正直に開示して生きていくのもいいのかもしれない。 -
澤円『個人力 やりたいことにわがままになるニューノーマルの働き方』(プレジデント社、2020年)は、ありたい自分のままに人生を楽しむことを後押しする書籍である。新型コロナウイルス感染症の拡大は人々の生活様式を大きく変えることになった。それは感染拡大防止のために強制されたものであったが、良い方向への変化のきっかけになる。
米国ノースウエスタン大学ケロッグスクールのフィリップ・コトラー教授のニューノーマルの指摘が有名である。「世界中のほとんどの人々は、新型コロナウイルスの感染拡大を前にして「自分たちの元の生活に戻りたい」と思っている。しかし、振り返ってみれば多くの人々にとって、その生活がそれほど良いものだったかといえば、実は必ずしもそうではなかった。多くの人々は貧しかったし、おなかをすかせていたし、そして何よりも働きすぎていた。
私たちは今回の出来事をきっかけにして、いろいろなことを変えていくことになるだろう。そして、ここから多くの人々が充実し満足する生活ができる機会が得られる「ニューノーマル」をつくっていくべきだ」(フィリップ・コトラー「新型コロナ、ニューノーマルつくる契機に」日経ビジネス2020年4月16日)
昭和の村社会は集団に個が合わせるという集団主義であった。昭和の日本型組織にはジェネラリストが素晴らしいという感覚があった。典型は公務員である。しかし、それは個性や長所を潰すことになりかない。
ダイバーシティの21世紀は多様な価値観を持つ個が緩やかにつながっていく。自分が得意なことを磨き、苦手なことはアウトソーシングする形で良い。むしろ苦手なことがある不完全な方が人材として魅力的になるかもしれない。それ故に苦手なこと、嫌なことを無理に克服するよりも、苦手や嫌と言うことが大切である。
Social Distanceは日本的村社会の人間関係の見直しになる。生き辛さも軽減させることができる。ところが、日本だけは後ろ向きである。日本は実活動をしたがる人が異様に多いことが新型コロナウイルス終息の大きな課題である。
政府の専門家会議は新しい生活様式を提示したが、反発が強い。自粛警察や他県ナンバー狩り、砂場のカッターの刃など昭和の閉鎖的な村社会に退行しそうである。日本では自宅にいるストレスでコロナ抜け毛が問題になっている。家にいるストレスで抜け毛が増える人がいる。むしろ通勤しなくて良くなった、テレワークでインターラプトなしに仕事が進められることでストレスが軽減しないものだろうか。 -
「個人力」というタイトルですが「一人生きていかなくてはならない」という孤独なメッセージングではなく「ありたい自分であるために、やるべきことに注力し、できない・やりたくないことは積極的にアウトソーシングしよう」という極めてポジティブな内容です。
自分が何にどの程度コミットして生きているのか。これを明確にすることで周囲との力の貸し借りもしやすくなると理解しました。
まずは自分のBeingとしっかり向き合うように心がけたいと思います。 -
組織に寄りかかって生きている人は、
残念ながら会社という枠がなければ自分の価値を測れない
ニューノーマルにおける
これからのキャリアに悩む中間管理職にはおすすめ