妙好人 棟方志功 (響流選書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 棟方志功展メイキング・オブ・ムナカタに行く予定だったので読んでみました。

    柳氏たちとの出会いや後援会の描写のなかで棟方の人懐っこい人柄を垣間見ることができました。
    『大和し美し』を柳が700円(このころの1円は、現在の千円から3千円)で買うと言ったエピソードが面白かったです。

  • これはちょっと変わった本。仏教書という型にはまってない。なにしろ面白い!

     一風変わった芸術家、棟方志功が周りの人に助けられて富山県に疎開した戦中、戦後の頃のお話。なんとも会話文がセンスあふれていて読ませる!著者の方、ものすごく上手い。

     大分独特の雰囲気を持った方だとは思っていたけれども、どういうところにそれが露出しているのかよくわかった。そして真宗の教えに出遇って変わった棟方志功の芸術への取り組み。そしてなんだか世話を焼いてしまう周りの人たちとの交流。これは読み物として面白い!!
     妙好人の本というと、浮世離れした方々のお話になりがちなのだけれど、これはそういうものではない。でもたしかに妙好人なのだな。棟方志功は。

     そんなに長くなく、あっという間に読める一冊。棟方志功の人生としては一瞬だったかもしれないが、その素晴らしい一瞬を瑞々しい絵画のように切り取り見せてくれる。郷土史としても、棟方志功の伝記としても、読み物としてもとてもいい。まったく仏教に興味がない方もOK。是非一度読んでみて欲しい。

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著者プロフィール

建築家、ヌーブ代表

「2023年 『明治神宮100年の森で未来を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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