悪役令嬢がポンコツすぎて、王子と婚約破棄に至りません (DIANA文庫) [Kindle]

著者 : 榎木ユウ

• 天海社 (2020年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[emsorangeさんの感想 · 2022年8月11日]

トゼーフ侯爵家の長女ベアトリクスは好奇心旺盛で純粋無垢な17歳。
淡いピンク色の髪はふわふわとした綿毛のようだし、煌めく瞳は鮮やかなエメラルドグリーンで夏の海を思い出させ、妖精のような姫だと言われている。
だが実際のベアトリクスは、「“良いこと”を思いついたの」と言うたびに珍妙ことを口にする、変な姫君でもある。
そんなベアトリクスが目をキラキラさせながら、侍女に打ち明ける。
クゼオンダ国の教育分野に造詣の深い天才第二王子シモンとの婚約を、よりにもよって破棄することを思いついたというのだ。
「私も悪役令嬢になろうと思うの！」。
ベアトリクスの計画はシモンに誰か別の令嬢に恋をさせ、自分との婚約を破棄させようというのだ。
折しも転入してきたばかりのカラベルト男爵家の令嬢セシリアの存在を知ったベアトリクスは、さっそくセシリアに近づくのだが……

[なのさんの感想 · 2021年4月11日]

Kindle Unlimitedにて。
ヒロイン、どこまでわかっててやってるんだ？
短いけど、しっかりまとまってて最後まで楽しく読めた。悪役公爵夫人面白そうだし、ヒーローはまだまだ振り回されそう〜

[lovenovelsさんの感想 · 2020年10月28日]

悪役令嬢がとにかく似合わない。と言うか、そうなるのは無理。と言いたくなるくらいイイコなベアトリクス。子供だから突拍子もないことを...と思ったけれど、周りをちゃんと見ているところもあるからこんなことを考えたのかも。と思えてくる。ベアトリクスがどう頑張っても、シモンから逃げることは無理だろうけど。ベアトリクスの思い付きやシモンのヤキモチ(？)に巻き込まれるセシリアがちょっと可哀想になった。

[ダヨみん@小説垢さんの感想 · 2020年10月18日]

ヒロインの性格がポンコツだけど可愛いという微笑ましいお話。
ヒーローは若干病んでてヤバイですがそれはそれでありかと。
ツッコミ男爵令嬢に共感しながら読むと楽しさ2倍かと。

著者プロフィール

茨城県在住。「アルファポリス第７回ファンタジー小説大賞」特別賞を受賞し出版デビューに至る。

「2020年 『訳あり魔導士は静かに暮らしたい２』 で使われていた紹介文から引用しています。」