字が汚い! (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • どうすれば 字が上手くなるのか?
    手書き文字を 検証した本です。

    私も自分も文字に劣等感を感じていて
    学生時代は マンガ「りぼん」とかに 時々掲載されていた ○ペンの○子ちゃんという広告を見ては どうしよう~~って悩んだり。。。
    通信で習ったものの 添削してもらえる 数ヶ月は テキスト見ながら練習したけど
    添削期間が終ったら テキストも開かず。。。

    この著者は レッスンに通ったり、上手い人の話を聴いたりしていました。
    結局の所 字は人を表すという ことできちんとした字をと思いつつも 枠にはまった 面白みのない人より きれいな字じゃない人でもいいのでは。
    という見方もあるようで 少し ホッとしました。

    文字のバランスは まっすぐにという事が 基本だけど 味わいのある文字は 左右に躍っていたりするし。。。

    空間を開けて書くと 綺麗に見えたり。

    字を上手く書くには
    基本は ゆっくり丁寧というところに落ち着きそうです。
    あと、、、弘法筆を選ばすじゃなく、やはり 書き易いペンがあるらしいです。
    買いに行かねばと 思ったら 持っていました。
    ですので これからは ゆっくり文字を書くように 心がけます~~~

  • 字が上手になりたい理由や目指すラインが同程度だったので「やっぱそうだよねえ!?」「あはーめっちゃ分かる!私もその壁ぶち当たった!笑」とか思いながらわりと楽しく読めた。
    筆者の取材を通して色々な人の手書き文字や「書く」という行為に対する考えなどに触れられたのも良かった。

  • 自分も!と思って手に取った。大人らしい読みやすい字を書くための努力が紹介されている。読むだけで綺麗になるはずはないが、ヒントは貰えたような気がする。

  • ふむ

  • ペン習字教室や出版のツテをたどった美術家書家いろんなところで字を習い、汚い字の更新を目指す。結局行書体は綺麗に書こうとすると時間がかかるので草書体で上手くかける用意するのが効率的。

  • 何ともストレートなタイトルの本書を図書館で見つけて一気読み。何度も笑いながら読了した。

    いわゆる美文字でなくても、もう少し大人っぽい字を書きたいと試行錯誤する著者。思い切り共感するが、自分は(人がどう思おうと)主観的に自分の好きな字を書けるようになりたいと思う。つまり今の自分の字が嫌いということだ。

    しかしその好き嫌いの基準は何なんだろう。例えば本書(p190)にも出てくるイラストレーターの沢野ひとし氏の字。椎名誠の本や山岳雑誌などで昔から見ているが、とてもいい字だと思う。そして山といえば、カメラマン川口邦雄氏の字。川口さんはイラストもプロなみだが、イラストや絵が描ける人は字もうまいのだろうか。そう言えば知人の洋画家は筆文字も達筆だ(N=1)。

    政治家の書について。今でもテレビに映るたびに醜悪だと思う*のは稲田朋美氏による「内閣人事局」の看板(p128)だ。書家の石川九楊氏が酷評している新聞記事は記憶にあるが、初代財務相の宮澤喜一は池田勇人による大蔵省の看板を書き換えるのを潔しとせず、「財務省」の揮毫を断ったという(p132)。宮澤元首相のような奥床しさを稲田氏に求めるのは所詮無理ということか。

    下村博文氏によるスポーツ庁の看板(p131)もなかなかのもの*だ。しかし本人は悪くないと思っているのだろう。自分で酷いと思えば出さないだろうからね。ちなみに書家による「文化庁」は(WEB上には異論もあるが)いいと思います。

    しかし書家の字なら全ていいと思う訳ではない。例えば武田双雲氏。「武田双雲」で画像検索して表示される書はほとんどすべてが嫌い*だ。どうしてこんなに意図的で不自然なんだろうと思ってしまう。

    「悪筆という点では、石原慎太郎の右に出るものはいないだろう。思想の点でも右に出るものはいない気がするが」(p100)には吹き出したが、本書にはこういうユーモラスな書き振りが頻出する。しかしこの編集者泣かせの悪筆は決して悪くない*と思う(でも読めない)。

    さてさて、本書は60年代のゲバ字や80年代の丸文字、その後の長体ヘタウマ文字、さらには店舗のメッセージボードや手書きチラシなどについても言及する。それぞれ興味深いが、p210のTSUTAYAペーパーは素晴らしい出来栄えで、下手なプロなどは凌駕する「作品」になっていると思う。そして肝心の著者の字はどうなったのか。本書の最終ページ、あとがき最後の一行は、悪くない、と思います。そして本書を読むと字がうまくなるのだろうか。残念ながらそんなことはないと思います。でも面白かった。以上。

    ※)*印:あくまでも個人の感想なので、悪しからず。
    ※)本書で紹介されている評判のいい筆記具:エナージェル、トラディオ・プラマン(p56)、サラサクリップ、ユニボールシグノGP(p73)
    ※)上記のページ番号は文庫版ではなく、単行本のものです。

  • 最初は、「あ、同じような人がいた!!」と喜んだんだけど、取材が進む中、新保さんの書く文字がだんだんきれいに(というか読みやすく)なっていくのを見て、悔しくなるという……。

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