猿の罰 〈四猿〉シリーズ (ハーパーBOOKS) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • すご!

    なんかこう、読み終えて息ができなくなった。
    ここまで1作ごとに信じたい人が変わるのは、そしてウソでしょ、と切なくなったのは、3部作と長いせいだけではないと思う。
    特に最後は、相対的なのか真犯人にしてやられたのか、いつしか相対的に魅力を真犯人にやや奪われた主人公を疑いかけてもいたので、ああ、そう終わらせたのか…と。

    なんだかんだでやはりどこかでイヤミスよりも勧善懲悪を願ってしまう単細胞としては、ほっとして。
    だけど真犯人が自分だけを犠牲にして愛する人(まあそこにはほんとに碌でもない人もいるけどそうじゃない人もいるからね)を守ったのかもしれないな、なんて思うほどには仲間を守りきった真犯人に心をすこし寄せてしまっていたのでね…

    終わって寂しい。
    ディーヴァー と同じくらい作家買いに自信あり。もう、心のスタンディングオベーションの嵐!

  • 【ネタバレ無し】
    劇的演出タイプの連続殺人犯の狂気の世界、その終幕に訪れるのは一人の刑事の破滅か?それとも犯人がついに法の裁きに屈することになるか?
    この戦いがついに決着へ向かう。

    ・・・・まあ、自分にとっては、ちょっと期待した終わり方じゃなかった。
    終盤で、某人物の性格がちょっとブレてしまったのが残念。
    1巻と2巻と3巻の途中までで築き上げてきた、あの人物の性格・人間性が、
    最後の最後で、らしくない感じになってしまって消化不良。
    あともう一つクレームを言いたい。
    登場人物の口を借りて、長々と説明させるのは興ざめになる。
    その長い口上を読んでいると、その向こうに著者が物語の整合性を保とうと必死に説明する姿が透けて見えてしまう。
    終わり方にこういう綻びが出てしまう小説なので、
    海外警察モノを狩猟してまだ日が浅い読者は、このシリーズは飛ばした方がいいかも知れません。

  • 最後の最後まで、何が真実か判らないジェットコースター感が良い。

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