がんを克服した糖尿病医が考案! 弱った体を修復する内臓リセット健康法 [Kindle]

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  • アスコム
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感想・レビュー・書評

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  • まとめると「16時間などの断食で臓器を休ませること。オートファジーを活性化させること。ただし筋肉量は減るので絶食時に運動がおすすめ」ということがくり返し書かれていました。
    2016年にノーベル賞を獲得した大隅博士の研究で、肝臓や腎臓など多くの臓器でオートファジーが低下することで老化が促進される、と明らかにされています。
    けれど、一方で、脂肪細胞ではオートファジーが活性化することで老化を引き起こす、癌はオートファジーが活性化することで増殖する、など一概に活性化=健康とは言えないデータもあります。脂肪肝や2型糖尿病は過剰なオートファジーが要因とも言われ、絶食は老化と脂肪肝の原因と全く逆の研究成果もあります(2020,大坂大学)。
    オートファジーは研究途上で食事によりコントロールし健康に寄与するように制御できるかは未確定という情報には触れず、オートファジーは素晴らしいと繰り返されており、疑問が残ります。
    この本に限らず食事制限の本は「3食食べるようになったのは最近」「人間が狩猟などをしていた大昔、ものを食べられない日が多かった。人間の身体は今の毎日お腹を満たすようにつくられていない」ということが書かれますが、そもそも生き物は次世代を生んである程度まで育てれば寿命はつきます。人間で言うと40歳で天寿を全うした、というところでしょうか。けれど、科学技術の発展で人間だけがその呪縛から離れつつあります。80歳、100歳まで生きるという生物の営みから外れて健康に長生きしたいという未知の挑戦に「昔」を当てはめるのはナンセンスでは?(生物として生殖が終われば寿命。それでよい。という価値観ならそれでいいでしょうが)
    3食食べるのが正解か、1食2食、または5食などが正解か……結局はまだ研究途中でわからない、が正しいように思います。
    エビデンスレベルが高く今後覆されないだろう研究は『今の平均的な先進国の人間は食べ過ぎ。節食すべし』『今の平均的な先進国の人間は動かなすぎ。運動すべし』の2点くらいではないでしょうか。

  • 筋トレとストレッチの箇所はすぐにでも実践できる基本にして十分に大切なところを押さえてあります。家にいてもそこまで場所をとらずにできるものばかりです。ルーティンにすれば無駄なく全身の筋力低下を防げそう。

    一方で、このころ流行ったプチ断食健康法は人を選ぶと感じます。
    当時、自分も別の医師の書いた本でトライしましたが、長続きできるものではないとの考えに至り、やめました。

    定説では、ほとんどの医師や研究によって、朝食をちゃんと食べることの重要性を指摘されています(たくさん、ではありません)。
    また、長時間の空腹からいきなり食事をとることで、肝臓や腎臓への負担が大きくなるとの報告も出ています。

    大切なのは、それぞれの年齢・性別や生活パターンに見合った必要な栄養素の摂取なので、〇〇すれば✕✕が治った、という単純ものではないのではないでしょうか。

  • 空腹こそ最強のクスリ。確かに食べ過ぎだよね。時間だからと言って食べずに、お腹が減ったと思ったときに適量食べるようにできればいいな。

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著者プロフィール

青木 厚(あおき あつし)
医学博士。あおき内科さいたま糖尿病 クリニック院長。 自治医科大学附属さいたま医療セン ター内分泌代謝科などを経て、2015 年、 青木内科・リハビリテーション科(2019 年に現名称に)を開設。糖尿病、高血圧、 高脂血症、生活習慣病が専門。 インスリン離脱やクスリを使わない治 療に成功するなど成果を挙げている。 自身も40歳のときに舌がんを患うも 完治。本書の健康法を実践し、がんの 再発を防いでいる。著書『「空腹」こそ 最強のクスリ』(アスコム刊)は40万 部を超えるベストセラーとなる。

「2022年 『青木式 すごい「感冷」健康法  細胞の活性化が健康と若返りを同時に叶える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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