佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 ~魔法少女がアップを始めたようです~【電子特典付き】 [Kindle]
- KADOKAWA (2021年1月25日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (470ページ)
感想・レビュー・書評
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不惑が近づいてきた独り身の佐々木さん。寂しい日常を無理のない予算で癒やすべくペットショップで文鳥を購入したが、その文鳥は異世界の賢者が転生した姿だった。佐々木さんと文鳥のピーちゃんは互いの知識を駆使して豊かな食生活とスローライフを満喫しようとするが――後はサブタイに任せた。
アニメは未視聴。文章だけの印象だが、「文鳥を愛でる枯れたおじさんがこんなに可愛いとは思わなかった」。佐々木さんかわいい。ピーちゃんもかわいい。
話の要素一つ一つを取り上げればそんなに珍しいものではない。異世界との交易は今読んでいる日帰りクエストシリーズでもやっているし、異世界から転生してくる例もごまんとある。異世界の設定や魔法も一巻の時点ではわりとふわふわ。『本好きの下剋上』を愛読する方などは物足りないところもあるだろう。
だがその分くどい説明は入らず、地文もユーモアがあり読みやすい。ご都合な展開はあるが、異世界をサゲたり、"ざまぁ"的な要素はない。
なによりペットを愛でるおっさんがかわいい。何でおっさんこんな可愛いんだ。
枯れ気味の善人なおっさんが好みの方はぜひ読もう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ1冊目、表紙の絵師が何とカントク!ブラーヴォ‼▲ペットショップで購入した文鳥は異世界から転生してきた賢者様。悠々自適なスローライフを目指すが▼ピーちゃんの可愛さ、キャラクター原案の素晴らしさ…あまりの面白さにぶっ飛んで、アニメ第一話を視聴後の即アマポチ…怒涛の勢いで読了しました。著者のキモオタ系ネタは苦手だったのですが、常識あるオトナで慎重派、枯れたアラフォーの社畜ならイケル。盛り姫様髪に負けず劣らぬ数他のテンプレを踏襲しつつ、忠実に捻る、毒もキツイ。一筋縄ではいかぬ、カオスな良作‼(2021年)
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佐々木とピーちゃんはこれからも一緒に行動していくんだなと思う。また、佐々木の魔法分野の幅がもっと広がってきて、異世界では重要人物として広まりそう。
お隣さんの女の子は、どこかで佐々木と一緒に異世界に移動する可能性あるのでは無いかと予想。
異世界では違う大陸にも移動することが多くなって、商人として商品を多く商売するのでは無いだろうか。また、佐々木を狙ってくるやからも増えてくるのではないだろうか。
現実世界では、なぞのグループとの接触回数が多くなってきて、条件付きで仲間になるルートとかあるのではないか?
この本書を読んでみて、久しぶりに面白い本を読んで楽しいと感じる。現実と異世界でどう立ち回って問題を解決していくのかを楽しみで仕方がない。お隣さんとの関係がどう動くか。それによって、現実での立ち回りも変わってくるでは無いかと考えている。次巻買って続き読んできます。
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書名が内容説明してくれると楽だなあ
と書いて思ったが
なぜ自分は感想を書くときに
内容概説を書いているのだろうと思い
なぜならその本をどう読んだかも感想のうちだから
と自覚したのであった
なのでこの本も書名の通りの内容ですという感想です
魔法少女はアップというほど出ていなかったが
で
異世界で強能力身に着けてぶいぶい言わせるのと
現実世界でも異能バトルとを
両方するのがこの作品の売りなのだろうが
連載形式をおおむねそのまま本にしたからか
連続刊行だから勢い重視だからか
1巻時点ではわりと中途半端ではある
大きな区切りがなく次から次へと事件が起き
読んでいて疲れる
けれど
様々な要素や複数の舞台設定と雑多な登場人物たちを
個性的に無理なく無駄なく演出する手段は素晴らしい
こんなに書ける作者だったのかと純粋に驚いた
この質で筆も速いようだし大した実力者だ