DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2021年 4月号 [雑誌] (イノベーションの法則)
- ダイヤモンド社 (2021年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・雑誌
- / ISBN・EAN: 4910059690410
感想・レビュー・書評
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永山晋氏の「概念シフトのイノベーション」に関する論考が秀逸。実務の感覚と学術的な考えが非常に整合していると感じる。近いうちに随所で多く取り上げられる予感がします。
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DXは経営者やCXOはスモールスタートと言っていては進まない。明確な指針が必要。
変革をテクノロジーでサポートするのがDX
重きを置くのはデジタルではなく
トランスフォーメーション(革命)だ。
柳生さんの言葉
自分たちが信じることを成し遂げるには
収益を上げ、社員を教育し、チームとして前進する。
そのために計画と準備が不可欠。
毎日毎日、愚直に計画を見直し入念な準備を行うこと。
高岡さんの言葉(元ネスレ社長)
ビジネスの変化とは新しい現実によって問題が変わること
1、顕在化ニーズはリノベーション
2、潜在化ニーズはイノベーション
※扇風機の首振りは1、クーラーは2 -
図書館で。イノベーションの法則。
アップルの組織設計 リーダーシップの3つの特性 深い専門性、細部へのこだわり、協働型討論への意欲。
人の価値観と習慣を変える概念シフトのイノベーション。
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●概念シフトについての記事が興味深かった。
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面白かった記事は、
「カルチュラル・イノベーション:機能ではなく物語で価値を提供する」。
タイトル通りかもしれないが、
ストーリーの語り方によって違う価値を顧客に提示する、というマーケティング手法ともいえる。
SUVやドッグフードのブルーバッファローの例が興味深い。
柳井さんや高岡さんの記事は、さすがになるほど、と思わされる。
他者が再現するのは難しいかもしれないが、参考にしていきたい。 -
アップルの記事より
最高のマネージャーは、自ら会社に素晴らしい貢献をする一方、マネージャーになりたいなどとは夢にも思いません。ですが、他に適任者がいないので、「自分が引き受けざるを得ない」と腹をくくるのです。
柳井さんの記事より
現代の経営者は、先人にアントレプレナーシップを学ぶべきです。彼らがその時代に何を考えて会社を起こし、今の時代に置き換えたらどういうことかを想像して経営に臨むべきでしょう。時代がどれだけ変わっても、経営の本質は変わりません。
ネスレ高岡さんの記事より
イノベーションは「顧客の問題解決」
顧客が気づいている問題を解決するのはリノベーション、顧客が気づいていない、あるいは解決を諦めている問題を解決するのがイノベーション。 -
永山先生の論文良かった
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ー 現代の経営者は、先人にアントレプレナーシップを学ぶべきです。彼らがその時代に何を考えて会社を興し、いまの時代に置き換えたらどういうことかを想像して経営に臨むべきでしょう。時代がどれだけ変わっても、経営の本質は変わりません。教科書に書かれている小手先の経営戦略をいくら身につけたところで、何かを得られることはない。
企業経営を大局的な視点でとらえようとする人が非常に少ないのは、日本の大企業の最大の弱点だと思います。逆に言えば、社会を変え、世界を変えるような偉業を成し遂げた人たちが何を考えてきたのかを学び、自分たちの会社でそれを実践することができれば、日本企業はもっとよくなると思います。 ー
『口先だけでは未来をつくれない 経営者の覚悟が世界を変える』柳井正
柳井さんの言葉はいつも沁みるなぁ〜。
『人々の価値観と習慣を変える「概念シフト」のイノベーション』も面白かった。「概念」をキーワードにイノベーションを説明しているのだが、非常に整理されていて、物事を考えるときの参考になる。