グラスバードは還らない 〈マリア&漣〉シリーズ (創元推理文庫) [Kindle]

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  • 東京創元社
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感想・レビュー・書評

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  • 漣&マリアシリーズ第3弾!!
    続きが気になり買ってしまいました(笑)

    物語のスリリングな展開とグラスバードの謎などとても読みごたえのある作品だと思います。

    続編がとても気になります。

  • マリア&漣シリーズは好きだし、最後の展開もこのシリーズらしい結末である。しかしながら、物語の展開はややもすると都合主義に準じている気がする。グラスバードという存在を中心とした人間模様。そこにこそ、市川氏の強みがある。

  • 市川憂人『グラスバードは還らない』読了。

    シリーズ三作目。様々な意味で、世界観に慣れてきた読者向けにチューニングされた作品だ。
    真空飛行船、青薔薇、に続く今回の架空技術は透明化するガラス素材。そして過去作の人や物、事件が登場し絡んでくるあたりはシリーズ読者としてはワクワクする要素。登場人物の心情の変化などもありながら、前作までよりも臨場感のあるストーリー展開となっており、エンタメ性が向上していてシンプルに楽しい。
    一方、ミステリとしてはやや厳しい部分もある。シリーズの積み上げが効いて見事な部分もあるが、逆に従来に比べてどうしても軽い印象を受けるトリックもある。長所も短所も伸びて読者を選ぶ作品なのかもしれない。

  • 息を吸うように人が死んでいく。楽しい。

    ・グラスバードとは、鳥ではなく、人である。
    ・大富豪が、希少種の動物をガラスの檻に入れて飼ってるが、その中でも一番がグラスバード。

    ・ガラスの屈折率を電圧を与える事で可変させるモノを学者の研究と共同開発した大富豪。
    ・試作中に爆発事故が起きて無理な理論だと分かった。犠牲になった3人は闇に葬られる。(犯人1のメイドはその3人のうちの1人の恋人)

    ・大富豪に向けたテロで爆弾を運んだ少女と懇意にしていたジジイが犯人2である顧問弁護士。少女はグラスバードで、グラスバードの開放を目論む。

    ・タワマン 最上階の大富豪の家で、グラスバードの代わりに無理理論関係の4人を昏睡させて、大富豪と娘も昏睡させて、ビル自体を爆破して逃げ遅れた事にして殺害。本物のグラスバード達はジェリーフィッシュで逃す…と言う計画を立てた。が

    ・娘が暴走してグラスバードを惨殺したので、計画が狂う。別邸に無理理論4人とメイドとグラスバード一体を移動させ、そこで殺害しまくる作戦。

    ・だが、この作戦も狂う。1人は光学迷彩マントを使い、滅多刺しできたが、2人目を襲ってる時にグラスバードに逆殺されるメイド。だが無理理論の女に2人目は殺害される。2人目はグラスバードの想い人だったのでグラスバードが女を殺害し、ついでにもう1人の男も殺害…という感じ。

    ・最後に生き残った顧問弁護士も自害し、グラスバードは飛び降り自殺するも、遺体は発見されなかった。

  • マリア&漣シリーズの中では1番面白いと思った。
    毎度、エンディングが切なくて良い。

  • シリーズ3作目。なんだかんだ2人の掛け合いが面白くて楽しい。中盤くらいまで序章が続く感じだから、解決までがスピーディであっさりだったけど、トリックよりキャラクターが好きだから問題ない。

  • もう3作目。
    トリックや流れは押さええたぜ、と思ったら
    もう一展開されて、やられた。
    こういう特殊シチュエーションものは考え甲斐があって楽しい。

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著者プロフィール

1976年、神奈川県生まれ。東京大学卒。2016年『ジェリーフィッシュは凍らない』で、第26回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。他の著書に『ブルーローズは眠らない』、『グラスバードは還らない』(以上東京創元社)、『神とさざなみの密室』(新潮社)など。

「2023年 『東大に名探偵はいない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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