発達系女子とモラハラ男 [Kindle]

  • 晶文社
3.83
  • (1)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (221ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者は 客観的にも主観的にも

    経験することができた

    稀有な方ですので



    例えば 注意力が

    ゴリラグルーみたいに

    固定されるとか

    すごく上手に語ってくれているんですが

    それでも理解が難しいです



    簡単に「生きづらさ」

    といってはいけないほど

    この世が無理ゲーなんですね



    それだけに

    相手の在り方を理解しようとする努力は

    もう 愛と言うしかない

    としみじみと思いました

  • 何作か読んでいる鈴木大介さんの本です。
    妻が発達系女子でその彼女との生活を障害特性を理解しつつうまい具合に生活していく過程を書かれた本です。

    私も知人に発達系さんがいて、カフェでお茶をしているときにふと興味を持ったことに対してスマホで延々調べ出して、カフェで置いてけぼりな気分になったことがあります。これは、この本で言うところのその”興味を持ったこと”に対してゴリラグルー(接着剤なのですね)状態になっていたのだなぁとこの本を読んで実感しました。

    最初、作者が彼女の生涯特性を理解してなんとか生活を改善していこうとする前に、彼女の行動を各章ごとにそのテーマに沿って書いてあるのですが、そこだけ読むとこれは腹が立ってもしかたない……。モラハラではないよ?と思ってしまうのです。
    そのことはもちろん障害特性から来ているものなので、ちゃんとそこを理解して対策をとる。ここまで根気よくできるのは本当に愛だなぁと思ったのです。

    妻さんのように発達障害でも作者のように高次脳機能障害でもありませんが、メンタルの体調がよくない時、お会計がうまくできなくてパニックになるの私もあります。こういう時って、ワーキングメモリが低下するのでしょうかね。

  • ●この本の良いと感じたところ

    ・高次脳機能障害は後天的な発達障害みたいなもので、逆に発達障害は先天的な高次脳機能障害みたいなものだという気付きが、面白くて納得感がある。

    ●あまり良くないと感じた所

    ・パートナーの障害について気づきを得るところまではいいのだけれど、自分の加害者性を過度に意識しすぎていて、読んでいて気分が悪くなる。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1973年千葉県生まれ。文筆業。子どもや女性、若者の貧困問題をテーマにした取材活動をし、代表作として『最貧困女子』(幻冬社新書)などのあるルポライターだったが、2015年、41歳のときに脳梗塞を発症し高次脳機能障害が残る。当事者としての自身を取材した闘病記『脳が壊れた』『脳は回復する』(ともに新潮新書)が話題に。他にも、夫婦での障害受容を描いた『されど愛しきお妻様』(講談社)『発達系女子とモラハラ男』(漫画いのうえさきこ。晶文社)、当事者視点からの実践的な援助ガイドを試みた『「脳コワさん」支援ガイド』(日本医学ジャーナリスト協会賞受賞。医学書院)、当事者と臨床心理士との対話を記録した『不自由な脳』(山口加代子氏との共著。金剛出版)などの著書がある。

「2021年 『壊れた脳と生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鈴木大介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×