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感想・レビュー・書評
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著者は 客観的にも主観的にも
経験することができた
稀有な方ですので
例えば 注意力が
ゴリラグルーみたいに
固定されるとか
すごく上手に語ってくれているんですが
それでも理解が難しいです
簡単に「生きづらさ」
といってはいけないほど
この世が無理ゲーなんですね
それだけに
相手の在り方を理解しようとする努力は
もう 愛と言うしかない
としみじみと思いました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何作か読んでいる鈴木大介さんの本です。
妻が発達系女子でその彼女との生活を障害特性を理解しつつうまい具合に生活していく過程を書かれた本です。
私も知人に発達系さんがいて、カフェでお茶をしているときにふと興味を持ったことに対してスマホで延々調べ出して、カフェで置いてけぼりな気分になったことがあります。これは、この本で言うところのその”興味を持ったこと”に対してゴリラグルー(接着剤なのですね)状態になっていたのだなぁとこの本を読んで実感しました。
最初、作者が彼女の生涯特性を理解してなんとか生活を改善していこうとする前に、彼女の行動を各章ごとにそのテーマに沿って書いてあるのですが、そこだけ読むとこれは腹が立ってもしかたない……。モラハラではないよ?と思ってしまうのです。
そのことはもちろん障害特性から来ているものなので、ちゃんとそこを理解して対策をとる。ここまで根気よくできるのは本当に愛だなぁと思ったのです。
妻さんのように発達障害でも作者のように高次脳機能障害でもありませんが、メンタルの体調がよくない時、お会計がうまくできなくてパニックになるの私もあります。こういう時って、ワーキングメモリが低下するのでしょうかね。 -
●この本の良いと感じたところ
・高次脳機能障害は後天的な発達障害みたいなもので、逆に発達障害は先天的な高次脳機能障害みたいなものだという気付きが、面白くて納得感がある。
●あまり良くないと感じた所
・パートナーの障害について気づきを得るところまではいいのだけれど、自分の加害者性を過度に意識しすぎていて、読んでいて気分が悪くなる。