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感想・レビュー・書評
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本棚登録しようとして初めて知ったんだけど、この「マンガで読破」シリーズってたくさん出てるみたいですね。ずいぶん前にメルカリで何冊かセットになってたのを見つけて買い、そのままになっていたのでこのヒマなゴールデンウィーク中に一気読みしました。
本作は島崎藤村の小説をかなり忠実に漫画化してある。差別の実態や、明治期、解放令が出されて法的には差別がなくなったはずの時代に、いかに人々の偏見が根強かったか、差別をなくすことがいかに難しく、差別された人々自身が闘わなければならない厳しい現実があったかがよくわかる。被差別部落出身であることを隠して尋常小学校の教員をしていた主人公が、追い詰められ、悩む姿を描いている。息子を想い、隠し抜けと遺言した父が脳裏に浮かぶシーンを、マンガならではの面白いタッチで天井から父が降りてきて睨むように描かれているのが、辛い中にもクスッと笑えて面白かった。
私は読書家を自称してますけど、実は日本の純文学作品はあまり読んでないのですが、島崎藤村だけは読んだな。その記憶からしても、この漫画はだいぶ忠実に再現してあると思いました。今の中高生には、原作の小説は読みづらいかもしれないけど、これなら読めて、いいんじゃないかな?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一度文章で読もうとしたのだが読みにくそうだったのと時間がなかったのとで読めなかった。
この漫画のシリーズはそういうののとっかかりとしていいと思う。
実際に学問のススメはこれで読んで興味を抱き解説本を読んだ。 -
穢多という身分に生まれ、それを隠しながら生きていくこと。打ち明けてはならぬという戒めを破ることは苦悩は計り知れない。
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穢多という立場は当時とても辛いもので、当然に差別されていいとされていたんだなあと理解できた。
当然に差別していいとされた存在がいい人だと思っている相手だったとき、人の中に混乱が生まれているのも見てとれて興味深かった。 -
純文学の漫画化。
明治時代に被差別部落出身であることを隠して生きる若い教師が、自らの出自を明かして誇りを取り戻す物語。枯れた文学かと思いきや、内容はかなりパンクだった。テーマが明確で構成も完成度が高い。小さな違和感がドミノのように倒れて大きくなっていく過程もサスペンスフルでハラハラする。 -
部落差別の話。小説読むのはちょっと大変だけど、漫画だと簡単なので良いですね。
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穢多の話。小説読もう
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NDC(9版) 726.1 : 漫画.挿絵.童画