本のエンドロール (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • すべての紙の本を 愛する人に 

    ささげる本。

    この本を読んでいると

    コダックのことを

    思い出します。

    デジタルカメラに 負けた。

    フィルム写真。

    紙の本も デジタル化の波に

    負けてしまんですかね。

    紙の本好きには 残念でなりません。

    でも 客観的に

    なれば なるほど。

    そのような 流れですよね。

    3年間の 取材の成果は

    十分に なされていると思いますが。

    ここまで 詳しく書かなくても

    と思いました。

    エンドロールに 会社名だけでなく

    個人名も 書かれていることに

    ちょっと 感動です。

    映画の エンドロールを見ているようでした。

    安藤作品 もっと 読みたくなりました。

  •  印刷会社の世界を営業、印刷工場、校正担当者の三人の目線から書く一冊。昨今は鬼滅の刃のヒットなどで紙の本の需要も増加したが、全体としては印刷業界は斜陽産業である。
     今は電子書籍Kindleなどの性能もそこまで高くはないので、紙の本の方がいいという人も少なくない。しかし、いずれ技術の進歩により電子書籍の利便性が増せば紙の本の必要性は無くなってくるだろう。こうした中で紙の本ならではの強みを生かし、印刷業界という泥舟を沈ませないという意思で働く人たちの情熱に受け身ではなく自発的に仕事をしていくことの必要性を私自身、再認識することができた。印刷業界だけではなく働く人全てに働くことの意義を再認識させてくれる良作。

  • ”本を作る系”の中でも、この印刷系は珍しいのかな?
    「本のエンドロール」とても巧い表現です。

    これを電子書籍で読むのも、何かと思ったけど
    それはそれで。

  • 印刷会社、出版社の人たちの本に対する想いによって、今こうして読んでる紙の本が出来上がってるのだな、と実感させられる一冊。実は自分も本を作った(書いた)ことがあって、内容は確かに自分が書いたけど、書籍になるまでには、校正してくれたり体裁を整えてくれたり、印刷してくれたり、書店に卸してくれたり、電子書籍化してくれたり、多くの人の仕事によって成り立ってることを知れて良かった。

    浦本さんの理想先行型なところや、野末さんの家庭内不和とかもやもやするところもあったけど、エピローグでいい着地点になってたし、特別掌編(コロナ禍の物語)も良かった。

  • 【きっかけ】
     装丁を見て、これを読むべき本と思い衝動買いした記憶がある。

    【感想】
     印刷会社を舞台としたお仕事小説だ。働く人全ての方に読んでもらいたいと思える面白い本だった。働くことの背景、意義、はたまた目的。営業、印刷、作家さん、編集者それぞれの立場で思いが錯綜し一つの本が出来上がる。すごい熱量の本だった。

     それとこれを読むと出版印刷業という仕事の流れがわかるという一挙両得の一冊になっている。そしてYouTubeなどと連動した企画で視覚もうまいこと訴えて面白い本だった。

    【終わりに】
     単行本で買ったけど追加で文庫本も買った。エピローグが読みたかったからだ。

  • 初めて読んだ時はそこまで思わなかった、のが不思議なくらい沁み入った。紙の本が好きで、でも日本に帰らなくてもワンクリックで手元に取り寄せられる電子書籍も便利で、どっちで読んでも結局好きな本は好きなんだよな。
    本は必需品ではないけれど、でもないと生きていけない人たちは絶対にいて、自分もその一人なんだ。

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著者プロフィール

安藤祐介
一九七七年生まれ。福岡県出身。二〇〇七年『被取締役新入社員』でTBS・講談社第一回ドラマ原作大賞を受賞。同書は森山未來主演でドラマ化もされ、話題を呼んだ。近著に『本のエンドロール』『六畳間のピアノマン』『就活ザムライの大誤算』などがある。

「2023年 『崖っぷち芸人、会社を救う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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