吃音―伝えられないもどかしさ―(新潮文庫) [Kindle]

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  • 話そうとするときに言葉が出ない。つっかえる感覚でしょうか、まだよくわかっていない吃音という問題に悩む人々について、自身も同じ苦しみを持つ著者が取材された事柄から、その悩みや問題、苦しみといったものをリアルに説明されています。それが本人にとってどれだけ問題であり、苦しみであるのか。その悩みを持たない人間からは、なかなか想像がしにくい、軽く考えてしまいがちであること、実生活や仕事にどんな影響が出てくるものなのかということ。それを著者が伝えられるのは、周囲の理解があるのか無いのかによって、大きな影響があるからだと教えられます。コミュニケーションについて特に悩みの無い人間に対して、それが難しい場合に、どのように解決するのか、選択肢はたくさんあるはずなのにということに気付きを向けさせてくれるきっかけになると思います。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院修了後、旅をしながら文章を書いていこうと決意し、2003年に妻とともに日本をたつ。オーストラリアでのイルカ・ボランティアに始まり、東南アジア縦断(2004)、中国雲南省で中国語の勉強(2005)、上海で腰をすえたライター活動(2006-2007)、その後ユーラシア大陸を横断して、ヨーロッパ、アフリカへ。2008年秋に帰国し、現在京都在住。著書に『旅に出よう』(岩波ジュニア新書)がある。

「2010年 『遊牧夫婦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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