堕落論,白痴 (まんがで読破) [Kindle]

  • Teamバンミカス
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  • 第二次世界大戦後の混乱する日本社会において、逆説的な表現でそれまでの倫理観を冷徹に解剖した書。
    かつての特攻隊の勇士の生き残りは闇市で稼ぐことで転落する。 健気に夫を見送り、位牌の前で独り亡き夫を想いながら生きていくものとされていた戦争未亡人の女も、やがては他の男に恋をするようになる。
    戦前「お国の為に」「天皇万歳」などと言っていた様子からするとすごい変わりようだが、人間の本質が変わったのではない。
    「戦争に負けたから堕ちるのではなく、人間だから堕ちるのだ」

  • 堕落論は昔読んだが、あまり理解できなかった。白痴は未読。
    堕落すること=生きること
    堕ちるとこまで堕ちないと本当のことは見えてこないみたいなことだろうか?

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著者プロフィール

(さかぐち・あんご)1906~1955
新潟県生まれ。東洋大学印度倫理学科卒。1931年、同人誌「言葉」に発表した「風博士」が牧野信一に絶賛され注目を集める。太平洋戦争中は執筆量が減るが、1946年に戦後の世相をシニカルに分析した評論「堕落論」と創作「白痴」を発表、“無頼派作家”として一躍時代の寵児となる。純文学だけでなく『不連続殺人事件』や『明治開化安吾捕物帖』などのミステリーも執筆。信長を近代合理主義者とする嚆矢となった『信長』、伝奇小説としても秀逸な「桜の森の満開の下」、「夜長姫と耳男」など時代・歴史小説の名作も少なくない。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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