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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (206ページ)
感想・レビュー・書評
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障害者文化論を専門にしている文学者のエッセイ本です。
著者の先達である脳性マヒ者の方々の言葉が、深みがあって、ウゥムと唸ってしまいます。
また、日本語には純粋に人を励ます言葉が見当たらないことや、「自己責任」という語についても考察されていて、文学者にも色んなミッションの方がいて、著者はそういった見つからない言葉を探すことも自己に課しているように読んでいて感じました。
”初鴉「生きるに遠慮が要るものか」”
この花田春兆さんの言葉が特に刺さりましたね!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SNS利用の広がりなどによって、マイノリティや、困難に直面している人に対して「苦しさを吐かせないようにする」ようなコミュニケーションや言説が多くなってきていることに対して、「それでいいのだろうか?」ということを柔らかに、でもはっきりと問いかけるエッセイ。
マイノリティに対する心ない言葉や、個人を取り巻く課題に対しての自己責任論などについて、論拠をもって反論したくなることも多いが、まずその手前での心持ちのありかたみたいなものを、自分の中で立ち止まって考えることの大切さを感じた。
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