DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2021年 8月号 [雑誌] (ハイブリッドワーク)

制作 : DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部 
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910059690816

感想・レビュー・書評

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  • 今月号の第一特集は「Hybrid Work ハイブリッドワーク」である。
    新型コロナウィルスの感染拡大・パンデミックが始まって、そろそろ1.5年が経過しようとしている。その間、企業は大都市圏でのオフィスワークを中心に在宅勤務を活用してきた。特に緊急事態宣言発出中は、在宅勤務を「強いられた」側面もある。私が勤務している会社でも緊急事態宣言発出中は、各職場での出社率を30%以内に抑えることを目標として運用し、実際の出社率も20%程度に抑えられていた。
    まだまだ不確定要素が多い状況ではあるが、ワクチン接種が本格化してきたこともあり、パンデミック収束後、いわゆるアフターコロナの働き方の議論が行われるようになってきた。
    私が勤務している会社では、コロナパンデミックの前から在宅勤務制度は制度としては存在していたが、トライアル段階ということもあり、制度としてはほとんど活用されていなかった。それが、パンデミックにより役員を含めて全社員が在宅勤務を経験することになった。在宅勤務は思っていたよりもデメリットも少なくメリットも多いなぁというのが私自身の感覚であり、多くの人がそのように感じているのではないかと思う。一方で、在宅勤務の限界、あるいは、やはり対面での仕事の方が生産性が高くなる仕事も存在するというのも、皆が感じている実感ではないだろうか。
    そういったことから、おそらくアフターコロナの働き方は、オフィスでの仕事、在宅勤務あるいはサテライトオフィスでの勤務のハイブリッドになるであろうと予想される。また、勤務場所ばかりではなく、今回のパンデミックを機にフレックスタイム制度を更に柔軟化したり、あるいは休暇の取り方を柔軟化する、勤務時間の柔軟化も進んだのではないかとも思う。要するに、勤務場所と勤務時間の柔軟化が進む中で、どのような働き方がベストミックスであろうか、というのが今月号で議論されている内容である。
    それは、職種によって違うだろう。また、プロジェクトであれば時期(プロジェクトの初期なのか終盤なのか、等)によって異なるだろう。また、メンバーの個人的な希望や事情への配慮も必要である。ということは、ベストミックスの解は、職場によって、また時期によって異なるはずであり、その運用は(会社全体のある程度共通的な指針があったとしても)、基本的には職場をあずかるマネジャーに委ねることにならざるを得ないのではないかというのが私の感覚である。それをきちんと運用できるマネジャーとそうでないマネジャーが現実問題として存在することに対して、どのように対応していくのかが中心課題になるのではないだろうか。

  • サマリとしては、リモートワークはメリデメがあるので、マネージャーは従業員がワークライフの中でどう働きたいか声を聞き、その望むものを提供しつつ、生産性が高まるように工夫せよ、とのこと。

    ・いつでもどこでもが、hybrid workの基準。
    ・富士通では、フリーアドレス形式でブレストやチームビルディングや共創のためのハブオフィス、チーム内とチーム間の連携を円滑にするためのバーチャル会議などもできるサテライトオフィス、集中して仕事ができるシェアードオフィスを整備した。(p24)
    ・単純に固定席をなくすと、自分の居場所がなくなったように感じる人がいるため、危険。(p34)
    →カルビーのように、出社してタッチパネルに今日のメインの仕事を指定すると席を指定されるなどした方がいいかもと思いました。
    ・イトーキのABW10の活動(https://www.itoki.jp/company/value.html)に基づき、オフィスを実装することもできる(p74)

  • ●ハイブリッドワークは今後多くの職種で取り入れられるのだろうか。ハイブリッドワークで変わるマネジャーの役割について論じている記事は割と面白かった。

  • 読了。後で纏める。良すぎた雑誌。
    購入正解。

  • 特集2の「中国とどう向き合うか」が秀逸。

    なぜ特集1ではないのか?といった感じ。

    いかに欧米社会の人間が中国を理解していないか、ということがよくまとまっている。

    そして、3つの論文の後の記事で日本総研上席理事の呉 軍華 氏の論評がこの特集をしっかりと引き締めている。

    ザック・ダイクウォルドしの論文中にある「生涯変化インデックス」という考え方は目からウロコ。

    1990年から現在まで、米国は1人あたりGDPが2.7倍に成長したのだが、中国のそれは32倍!

    それだけ世の中が一気に大きく変わっているので、民衆のイノベーションに追随する力も大きいという論法。


    だから中国がいいのだ!という特集ではなく、中国はマルクス・レーニン主義、もっと言うと秦の始皇帝から引き継いだ政体があるので、欧米と同じアプローチは全く通用しない、というのが大きなポイント。

    注意すべき国ではあるが、違う宇宙と交流するぐらいの心構えが必要なのだろう。

  • 図書館で。ハイブリッドワーク Hybrid Work


    自宅勤務という新しい固定化された勤務形態。
    新しいオフィスの形。
    変化するマネージャの役割。コミュニケーション、共感力。従業員の期待の変化。スキル・マインドセット・キャパシティ。心理的安全性。

    テクノロジーの活用は大事だろうけど、監視・モニタリングなど従業員側の気持・プライバシーへの配慮は欠かせない。

    中国とどう向き合うか。
     さまざまな角度からの記事があり興味深かった。違いを認めること・理解することが大事だと思う。

  • 中国特集がかなりよかった

  • 特集ではないが・・・「耳を貸さないリーダーに聞く耳を持たせる方法」が面白い。
    ・最後のピースをはめさせる
    ・変えて欲しいところ以外を褒めた後、批判(さんどいっちにはしない)

    ハイブリッドワークでは、改めてオフィスの価値
    ・学び舎(観察によるトレーニング)
    ・偶発的コラボレーション

    中国は・・・経済成長は権威主義的政治体制「によって」成し遂げられたのだ、と。

  • ー 最後に、どのような働き方の仕組みを導入するにせよ、その新しいモデルが自社の価値観を反映し、企業文化に沿ったものになっているかを確認しよう。
    自分たちの活動を慎重に、そして徹底的に検討してほしい。変革への取り組みを通じて、社内のすべての人が心惹かれて、公正で刺激的だと感じられて、充実感を味わえるような未来に向けた土台をつくれているだろうか ー

    「ハイブリッドワーク」は考えさせられる。
    コロナ禍で急速に進んだWFHを単なる在宅勤務の普及・推進で終わらせるのではなく、理想的な働く場所の制度再設計の機会として捉えなければならない、という点が本当に共感出来る。

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著者プロフィール

1913年(大正2年)、「経済雑誌ダイヤモンド」の創刊とともに誕生し、2013年(平成25年)には創業100周年を迎えた。「ダイヤモンドのように小さくともキラリと光る」が創業の精神。現在、「週刊ダイヤモンド」「ダイヤモンド・オンライン」などの各種メディアでタイムリーなビジネス情報をダイバーシティ社会に提供するとともに、ビジネス書から生活実用書、経済小説まで、幅広い出版物とメディアを世に送り出している。本書は、同社経営情報編集局・出版編集部で制作。

「2022年 『相続&事業承継で頼りになるプロフェッショナル 2022年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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