生存者ゼロ (宝島社文庫) [Kindle]

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  • 北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油掘削基地で、
    職員全員が無残な死体となって発見された。
    救助に向かった陸上自衛官三等陸佐の廻田と、
    感染症学者の富樫博士らは、政府から被害拡大を阻止するよう命じられた。
    北海道本島でも同様の事件が起こり、彼らはある法則を見出すが…。


    恐かった~怖かったです。
    コロナ禍の今、最初は感染症だと思われたこの事象。
    ひたすら怖かった。
    コロナに比べてはるかに劇症で生存者はいない…。
    何なの?なになんだろう…とても気になった。

    有事の際の国の舵取りをする国の上層部のなんと情けない姿…。
    今の日本の現状…。
    第一波…第二波…第三波…第四波…第五波…。
    一体いつまで続くのか
    専門家の意見に耳を傾けるふりをしてるリーダー達。

    この物語は、感染症ではなくてシロアリが原因だった。
    海底開発で未知の生物がってあり得る事だと思った。
    あまりにも症状が激烈で衝撃的だった。
    このように日本が襲われたら…きっとこんな風には抑え込めない。
    怖いです。

  • どう落とし前をつけるのか、最後はドキドキしました。自己保身に走る無能な政治屋どもには、現在の醜悪な政治屋と重なってむかっ腹がたった。

  • 根室沖合にある石油発掘プラットホーム『TR102』との連絡が途絶えた。ヘリで向かった陸上自衛隊隊員の『廻田』は異様な状況を目撃する。全員が全身が爛れた肉塊となり血だまりの中に転がっていたのだった。新種のウイルスが疑われたが原因の究明はできぬまま、恐れていた事態が起こる。同様の惨劇が北海道各地で多発的に発生したのだ。この未曾有の危機に政府は迷走するのみで、廻田は、策略により失脚した感染症学者の『富樫』らと共に始まりの地『TR102』へと向かう。
    第11回、「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。

    一晩で街一つ滅ぼすような劇症の感染症。随分前に「エボラ出血熱」を知った時も怖かったが、それを上回るような症状だ。原因は不明で、当然治療法も防ぐ手立ても分からない状況。が、その正体はなんと『シロアリ』。細菌に感染し狂暴化したシロアリに全身を食い破られた結果だということが、ようやく判明する。絶対嫌な10本の指に入る死に方である。この惨劇に加え描かれるのが、日本の政治家のクズっぷり。自分の保身のみを考え多大な犠牲に拍車をかけている。今の政治の迷走っぷりと重なり、現実にはここまで無能ではないことを祈るばかりである。
    神の使徒のオカルト要素が消化不良だったのと、文章がもう少しこなれていれば、もっと読ませる作品になったと思う。
    なんにせよ、実写では見たくない作品。

  • 意外な犯人の正体にびっくり。面白く読めた。この本は、宝島社面白い本大賞をとったそうな。もっと他の受賞作も読んでみたい気になった。

  • 北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油掘削基地で、職員全員が無残な死体となって発見された。救助に向かった陸上自衛官三等陸佐の廻田と、感染症学者の富樫博士らは、政府から被害拡大を阻止するよう命じられた。北海道本島でも同様の事件が起こり、彼らはある法則を見出すが…。未曾有の危機に立ち向かう!壮大なスケールで「未知の恐怖」との闘いを描くパニック・スリラー。2013年第11回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

  • 感染症ではなくまさかのシロアリが原因とは…。
    ずっとハラハラしながら読んでた。
    そして数々の泣けるシーンも。

    最後のシーンはどういうことだったんだろう、、。
    ツバンデでの新月の夜、廻田は…?
    恐怖が残った。。

  • もうラストはSF映画ばりの戦い、圧倒的迫力があった

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著者プロフィール

1958年、京都市出身。京都大学大学院工学研究科卒。第11回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、『生存者ゼロ』にてデビュー。同作から続く〈ゼロ〉シリーズは、累計130万部を超えるベストセラーに。現在、建設会社勤務の傍ら、執筆活動を続けている。著書に『レッドリスト 絶滅進化論』(幻冬舎文庫)、『ホワイトバグ 生存不能』(宝島社)、『不屈の達磨』(角川春樹事務所)などがある。

「2022年 『首都決壊 内閣府災害担当・文月祐美』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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