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感想・レビュー・書評
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社会契約論に入る前の足掛かりとして読んでみた。ギリギリ簡単すぎず、難しすぎずの良いバランスで書かれているように思う。
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社会契約論の第1章をマンガでストーリー仕立てで、わかりやすく解説している。
第2章以降もマンガで描いてほしかった。 -
2023.1.14
人は自己保存の本能を持っている
自然状態ではルールはなく自由だが厳しい自然における弱肉強食の世界
社会状態とは憐れみの感情から相互に助け合う社会が生まれた状態。私有財産が生まれ、他者と自分を比較する価値評価ができるようになると不平等が発生する
不平等を正当化するために法律や政府が誕生し、自由が束縛されるようになった。その究極が主人と奴隷の関係
自己保存を助けつつ自由である政治体制はなにか
条件をかせるのはのは正当な契約のみ。ただし、自由であること自体を制限することはできない
奴隷権とは勝者は敗者を殺す権利があり、敗者は奴隷になることで生命を確保する取引であるという考え方。しかし、戦争は政府間のものであり個人間のものではないので奴隷権は否定される
多数決の前に一定のものごとを多数決で決めるといったルールを全員が結んでおくことが必要
自身の体とすべての私有財産を共同体全体の利益を考える一般意志に託すという社会契約を成員全員が結ぶことで、自己保存の役に立つ平等で自由な社会が達成できる
☆民主主義というルールを全市民に同意していることがたしかに現代社会の前提になっている。ただ自由と方の元の平等と経済的な平等とは違うもので、私有財産の放棄については観念論でしかなく現代社会に採用されなかった -
なぜか家にあったので読んだ。ルソー『社会契約論』全4編のうちの第1編の一部をマンガで解説。自分の主は自分である。約束を交わすときはお互いの利害が平等でなければならない。この辺りは日頃の人間関係のなかで見失いがち。
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原書未読。専制政治に対する民主主義のキッカケになった書物で、フランス革命に一番影響を与えた書物らしい。民衆全体の総意としての一般意志というものを主軸に据えている。読んでて思ったけど、これはナチス的な全体主義へもロシア革命的思想へも応用可能なもので、こういったものとは表裏一体なんだなと。実際フランス革命の後には恐怖政治が行われたというし、再考の余地はまだまだ残されている
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NDC(9版) 726.1 : 漫画.挿絵.童画