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感想・レビュー・書評
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中田敦彦のYouTube大学を見て、あっぱれな講義と感心した。掲示板に要点をまとめ、緩急をつけて、説明する。そのポイントを浮かび上がらせるトーク力や俯瞰力。ひょっとしたら、リアルの教師よりも、かなりの教育的効果がある。
中国から戻って、中田敦彦のYouTube大学を見て、新しい時代が来た感じをした。
その中には、間違った知識を説明しているとも言われるが、専門家集団やファクトチェック担当もいるでしょうね。YouTube大学のチャンネル登録は、400万人を超え、動画再生回数は79億余回。
中田敦彦の本は読んでないので、最近でた「混沌を泳ぐ」を読んだ。
主人公は、中田。中田の私小説。中田の悩みをぶちまけながら、手探りで進んでいく。
自分を客観的に見ながら、どんなことを悩んでいるのかがよくわかる。確かに語り部能力があり、本にそのやり方で、編集するのはうまい。
その新鮮な手法に、なるほどなぁと納得した。
「中田は、強い危機感に駆られていた。かってない規模の嵐が迫っているような、得体の知れない不安と焦燥感があった」という最初の一行で、読む人を鷲掴みする。
「強い危機感」「かってない規模の嵐」「得体の知れない不安」というキイワードが謎解きとして、浮かび上がらせる。うまい。
中田敦彦の座右の銘が、「前言撤回」というのもいい。間違った選択をしたら、変えればいい。
その軽さが、前に進む原動力なんでしょうね。リーダーは、必ずしも無謬性を必要としない。
この本では、オンラインサロンPROGRESSの取り組みを中心軸に据えて、物語としている。
月額980円で、5000人であれば、500万円の固定的収入がある。
オンラインサロンは、ホリエモン、西野亮廣、落合陽一、箕輪厚介がやっている。
「自己実現欲求や承認欲求だけで動いて相手や周囲への配慮にかけるうちは、届けたい思いを届けることはできない」うーむ。言葉の切れ味が実にいい。
「成功者は、シンプルな物販や地道なセールスから始めている。自分の力で顧客に直接ものをうることを経験している人は、深いところで『何か』を共有しているかも知れない」と洞察する。
「しつこさだね。成功する奴はしつこい」とホリエモンがいう。
「果てしない砂漠の中を歩くような徒労感と、乾いた喉を潤すたための水を容易く奪われたような絶望感を繰り返し、中田は鍛えられた」うまい。少年ジャンプだ。
YouTube大学は多彩なジャンルの書籍を分かりやすく解説するチャンネル」なるほど。
オンラインサロンPROGRESSは、学校と祭りの二つのテーマ。コミュニティサロンには、「誰かに見て褒めて欲しい人」が多い中、「他者を応援することができる人」は重要だ。
「中田はただ、強くなりたかった。誰にも文句が言えないほど成功したかった」
夢が必要であり、2025年には武道館で1万人規模のライブをすることに設定。
「人の繋がりは、元来、煩わしい。けれど、孤独よりははるかにマシだ」
うーん。自分の試行錯誤を、このように語るからこそ、共感がえられるのだろう。
そしていう「僕の物語」じゃありません。「僕たちの物語」。この物語の先で、あなたと一緒に、面白い未来をつくります。そのために僕は必ず「エンターテイメント業界のドン」になるという。
悩む人間、しくじりする人間、人間の自己実現欲求、自己承認欲求、そしてネット時代の中で、どう生きにくか?従来のメディアとは違った新しい取り組み。この本は中田敦彦が表現されている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オリラジ中田さんがテレビ業界(テレビ産業と芸能事務所など)、音楽業界(RADIO FISHで知名度で成功したがリターンが期待ほどでなかった)に限界を感じ始めた2016年からシンガポール移住の2021年までの回顧録。
21年時点で有料サロン「Progress」メンバーは5000人もいるのに驚いた。月980円に大幅値下げしたとは言え、サロン収益が月5000万円?!スゴすぎる。 -
売れっ子芸人であるオリエンタルラジオ中田敦彦さんが、テレビ業界の衰退に焦りを感じ、オンラインサロンやYoutubeを始める物語。
そこには様々な苦悩や葛藤、衝突があり赤裸々に描かれている。
私自身彼のオンラインサロンに長いことROM専として所属していましたが、熱量の高さは圧倒的である。
サロンメンバー1万人を達成する頃には、私もその一人として参加していたい。 -
一番の失敗は行動しないこと。振返り改善をしないこと。続けないこと。
①誰もが踏み出すことを恐れ、やり続けることを億劫に感じるからこそ、世の中はチャンスに溢れている。
・みんなと同じことをして、みんなよりバスるのは一般人には無理。
・ビジネスで成功し、信用を得るのは多数の人がやりたがらないことを当然のように続けられる人。
・打席に立つことでしか得られない経験がある。結果がどうであれ、全打席に立つ人が成功する。
・受け入れられないものは一旦スルーしても良いから、他人からの評価はまず見て受け止める。
②お金を払ってやりたい行動と、お金をもらってやりたい行動がある。内容やそれが生む成果(お金を生むなら、いくらかもらいたい)によって、線引きは異なる。
・人は楽しめることだけやりたい。少し無理しないとならないことをさせるには対価が必要。
・能力が高くて活動的な人だけでなく、目立たなくても続けられる人も組織には必要。全員同じでは継続した組織は成り立たない。
・自分にとってところが、誰かにとって好ましいかもしれない。人を100%好きになることは必要ない。
③口に出して動けば人は集まる。熱量を持って動けば、アンチもいるが信者も手に入る。
・商品性とストーリー、どちらかが劣ればどちらかでカバーする。
・呼び方や肩書が人間関係を変えてしまう場合がある。
・何か基準を作るとマイノリティとマジョリティを生む。
・数値化すれば競争が生まれる。競争を生みたければ、数値化する
・生き残り成功する人は自分で仕事を生み出し、自分で稼げる人。 -
私としては、中田さんは芸人としての「武勇伝」ネタやら紅白出場、YouTubeでの会員数が多いという位の認識しかなく、オンラインサロンをやっている事は知ってましたが、メンバーでもありません。
この本に書いてある内容は、これからの不透明な時代において人がどのように生きていくべきなのか、という事のヒントがたくさん書かれていると感じました。
全体の内容としては、中田さんがオンラインサロンを立ち上げてから2021年に至るまでの物語です。数々の成功や失敗を経て、会員数5,000人のサロンを維持しているのは単純にすごいと感じました。オンラインサロンを作ろうと思っている人がいるとすれば、とても参考になる1冊かと思います。ただ、相当な苦労を背負い込む必要があるので、何かの片手間でできるものではない、という事は知っておいた方が良さそうです。
また、日本人が持つお金に対する不快感みたいなものが有ることを明言しており、確かにその通りだよな、と思ったりもしました。教育や文化と言うよりは遺伝子レベルでの嫌悪感があるのは、私自身も肌感覚として感じます。
なんにせよ、非常に読み応えがある1冊でした。続きが出るのも楽しみです。 -
『混沌を泳ぐ-PROGRESS STORY-(1)』(中田敦彦)
読了。
中田敦彦さん自身の自伝ではなく、Youtube大学、有料コミュニティサイトの立ち上げに関する話でした。自伝かと思って読んだので、少し期待外れでしたが、コミュニティサイトの運営において試行錯誤されながら考え、形にされているところは勉強になりました。 -
あっちゃんのYouTube大学が好きでずっと観てきたが、YouTube開設まで経緯だけでなく、YouTube配信中も色んなしくじりや武勇伝があることが知れて改めて今までの配信を見てみたくなった。
YouTube配信のしくじり武勇伝で話していた内容も一部あったが、本の中で苦闘してきたことをエンタメとして面白くなるようにあっちゃんが話しており、芸人さんの話術に改めて感心した。 -
トライアンドエラーが凄かったです。
オンラインサロンの運営には本当に苦戦されていて、中田さんも同じ人間なんだなって思いました。
めっちゃ生き急いでる(笑) -
いまの時代を
賢く、楽しく、
ダイナミックに
生きていく
考え方が
著者のストーリーを
通して、
記されており
一気に読んでしまった。
前言撤回しながら、
少しずつでも前に
進む芸人中田さんの
姿から得るものは大きい。