店長がバカすぎて (ハルキ文庫) [Kindle]

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想・レビュー・書評

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  • '23年12月15日、Amazon Audibleで、聴き終えました。早見和真さんの小説、初体験です。

    楽しんで聴きました。

    なんというか…良い意味で、想像通りでした。明るく元気、時にナーヴァスな主人公…日常の謎、的なミステリ要素もちゃんと入っていて…エンタメとして、面白かったです。

    audibleで聴くには、ちょうどいいPOPさ、と思います。

  • Audibleで一気に聴了。
    書店員を主人公に、本にまつわるあれこれを軸に、空気を読めない店長や、色々なお客さん、30歳手前の契約社員の悲哀などなどが、エンターテイメントとして上手くまとまっていて、楽しめました。
      
     町の小さな書店が、どんどん無くなっていて寂しいと思いながらも、ついついAmazonで買ってしまう自分がいる。心狭いかもしれないけど外資だし…手に入る物は同じならば、日本の企業を応援した方が良いのだろうな。アニメや漫画、小説は大切な文化なので、関わる人達が生活できる国であってほしい。
     本を自分のお金で買えるようになって、古本屋や図書館(これも大事な文化インフラです!)ではなく、著者にお金がいくように買おうと心がけている。
    資本主義だからとか、企業努力が…とかしゃらくさいことを言わないで、本との大切な出会いの場である書店を応援しようと思った次第である。
    でも、Audibleで聞きましたスイマセン。

  • 20歳代の派遣社員である女性書店員とタイトルにもある癖のある店長を中心とした、東京武蔵野の書店を舞台にしたお話。
    書店の実情が面白おかしく、かつリアルに描かれているようで参考になる。
    最後は大物作家が誰であるのかといった謎解き要素も含まれ、次第に先が気になる展開に。
    いつもの如くオーディブルで拝聴。
    内容が全般的に本に対する愛情が強すぎて若干辟易しかけましたが、朗読の方がぴったりハマり役で終始楽しく聞けました。
    続編もあるようなので、配信されたら聞こうと思います。

  • 正直言ってしまうと序盤の生理への描写が全く共感できなく、作者も男性と書かれていたので「もしかしてこういうズレがたくさんあるのか・・・?」と一回読むのをためらいました、
    しかし、どうせ読み始めたんだしこのまま読み切ってしまおうと思って進めたのですが、もう、めちゃくちゃ面白かったです!!一回読むのやめようとした自分が信じられません!笑

    タイトルの通り店長がバカです笑
    読み進めていく中で、本当は能ある鷹は爪を隠すタイプなのかなとは思いますが、それにしても近場にいたらイライラするレベルで中々バカです。
    しかし小説なので、遠くから見ることができ、そのバカさ加減も大笑いしながらみることができました。

    書店員の中々リアルな愚痴や、周りの人間のやりとりなどでもうすでに面白かったのですが、
    ラストにかけてミステリー要素が深まりさらに面白さを増します。
    眠いときに読んだら多分混乱します。
    ミステリー方向にお話が進むとは予想できませんでしたが、本当におもしろかったです!

    おすすめの一冊です、続編あるみたいなので読みます。
    続編どうなるんでしょうかねこれ、めちゃくちゃきれいに完結していましたが

  • 肩肘張らず、軽く読み進められる感じが良かったです。

    バカすぎる店長のどんでん返しがあるんだろうなと読み進めましたが、そうでもない感じも良かったです。

    谷原京子の心境の吐露が、誰かリアルな人を描いているようで、それをひたすら眺める感じが面白かったです。

  • 書店が舞台のストーリー。タイトル通りの店長だけど、どこか憎めなくて面白い。身近にいたら嫌だけど笑

  • 吉祥寺の書店で奮闘する契約社員の話。語られる主人公の心情は喜怒哀楽が詰まっている。コメディタッチで面白く、またミステリー要素も含まれていて、読みながらワクワク感が高まる。芯が強くて、本に対する自分の考えが強いからこそ、その強さの絶対値分だけの苦しみや葛藤もあるんだなと感じた。
    自分は書店の雰囲気が好きで週末は本屋へよく行くが、いつも居心地良く過ごせるのは、陰で書店員の皆さんによる苦労と心遣いがあることを、この本を読んで思い知った。店員さんにとって、やっかいな客にならぬよう、感謝の気持ちを持って本屋を利用したい。

  • 楽しい作品でした。
    笑えるシーンが随所にあってサクサク読めます。
    社会のあるあるを詰め込んだ軽く読める一冊。

  • 書店の店長が馬鹿すぎるのでめちゃくちゃ文句言う店員の話。
    短気で情緒不安定な主人公のままならない日常に、ちょっとずつ奇跡が織り込まれてくる。
    テンションの乱高下に振り回される。
    最後の最後までこれがどういう話なのかよく分からず、印象が確定しないのだけど、
    最後の局面でそれが極まる感じ。
    店長は何者なのか。バカなのか。どうか。
    え?・・・はあ!!!!?
    ってなって終わる。
    おもしろい読書体験。

  •  オーディブルで。

     あまりにバカな店長のもと気を遣い、神経をすり減らしながら勤務を続ける書店員。苦しむ書店がなぜそのような状況に追い込まれるのか、書店と出版社、作家と編集者の関係が語られる。そこに読書とは?いい本とは?という縦線が入る。

     バカ店長のバカさ加減はこれでもか、というくらい語られるのだが、いるよなぁ、こんな人、と何人かの顔が浮かぶ。

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著者プロフィール

1977年神奈川県生まれ。2016~2022年に愛媛県松山市で執筆活動に取り組む。現在は東京都在住。2008年に『ひゃくはち』でデビュー。2015年に『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞、2019年に『ザ・ロイヤルファミリー』で山本周五郎賞とJRA馬事文化賞を受賞。その他の著作に『95』『あの夏の正解』『店長がバカすぎて』『八月の母』などがある。

「2023年 『かなしきデブ猫ちゃん兵庫編  マルのはじまりの鐘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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