はるか(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • まるで人間。
    作中のAIとの会話が、こちらも錯覚してしまうような感覚。どんどんAIにのめり込み、翻弄されていく主人公。どんな終わりを迎えるのか気になってどんどん読めた。
    終わりはもう少し衝撃的な結末を想像していたのだが。

  • 帯に、前作をこえる大どんでん返しと書いてあったので思わず即購入してしまったのですが、あまりどんでん返された感がなく終わったような気がします…
    物語の進み具合は読みやすく、楽しめました!

  • AIの進化は期待もあり、怖くもある。それを描いた作品かなと。

    いつかこうして本当に亡くなった人と会話出来る時代は来るのかもしれない。しかし、それは本当のその人ではなくて、あくまでシステムが作り出したもの。
    それでも、人はそれを求めるのだろうか。
    それを人は期待と呼ぶのだろうか。

    愛の話が、段々と狂気に変わっていく感じが怖かったな。
    現実とそういう世界との線引ってなんだろうな。

  • 他作品の「ルビンの壺が割れた」よりは物語がはっきりしていて読みやすいと思います。
    主人公が亡くなった妻のアンドロイドを作ることで徐々に話が進んでいきます。
    世界の断りに反することは形が違うにせよ何かしらで自分に返ってくると、そう思わさせる作品でした。
    大きなどんでん返しがあるわけじゃないですが、人の脆さや弱さが上手に表現されていて、人間味を感じることができました。

  • 最後の一文にはゾワっとしたし、AIにのめり込む様は面白かったけど、これ今でいうロボット三原則的なものはないんだろうかというのが気になってしまった 長くはないので読みやすかった

  • 読みやすくてあっという間に読み終わってしまったが、ルビンの壺のほうが面白かった。先の展開が読めてしまうので、衝撃があまりないが、ラストはよかった。

  • AI技術を駆使し蘇った今は亡き妻はるか。降臨した3Dホログラムに次第に技術以上の感情を抱いてゆく夫賢人。個別具体的かつかなり詳細に描かれる開発課程がいやが応でも読み手の現実感を高めてゆく。果たして二人が交わした愛はすべてAIが仕掛けた“錯覚”だったのだろうか。

  • 第8回紅白本合戦白組10位読了
    6位の「ルビン…」のトラウマがあったので最初から警戒して読んだんだけどやっぱりナァ…

  • 最愛の人を亡くした男が彼女そっくりのAIを作る。

    亡くなった人にもう一度会いたいというのは大切な人を亡くした人間ならば考えることでしょう。
    漫画なんかでもそうだけど、亡くなった人を蘇らせようとすると失敗していることが多いように思います。人智を超えた力ですものね。禁忌です。

    ですがAIならどうでしょう。そっくりそのまま生き返らせた彼女は機械にすぎない。それならばまあ、禁忌ではないですよね。しかしうまくはいかないものですね。
    奇跡的に、HAL-CAはAIを超えた何かになってしまった。
    あのままHAL-CAの言う通りに人を殺していたらどうなっていたんでしょうね。
    世界中のありとあらゆる情報を一瞬のうちに手にでき、人としての感情までもを持ち合わせたスーパーAIと手を組めば完全犯罪も可能だったのでしょうか。

    そういう物語も面白そうだな。なんて色々考えてしまいましたが(笑)

    電脳空間で愛する人と永遠に一緒の彼と、もういらないと言われてしまった現実世界の彼、現実世界の彼は絶望したのでしょうか。安心したのでしょうか。私は絶望かなぁと思いました。

    前作のルビンの壺が割れたほどの衝撃やどんでん返しはなかったように思いますがとても面白かったです。

  • ルビンの~と同じようにサクサクすぐに読める所、
    展開が早く惹き付けられる所、無駄な文がない所が良いですね。

    ただ、ルビンの方が衝撃度は上かなぁ。

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