国宝下花道篇 (朝日文庫) [Kindle]

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  • 朝日新聞出版
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感想・レビュー・書評

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  • 上巻で気になっていた案件が、
    概ねいい方向に向かってくれた感じです。
    期待度ほどは面白くはならなかったけど、
    悪くない作品でした。

  • どんな人にも言えることなのでしょうけれど,うらやましい人生のようで,実はいろんなものを抱えているのが現実。。。
    国宝と呼ばれるような素晴らしく見える人生であったとしてもそれは等しく降りかかってくるものがあるのだなぁ。。。
    歌舞伎という独特な世界観を除き見れるというところでも学び多き作品だと思います。

  • 「道」は、どんなものであろうと厳しいもの。でも、ここまでとは。寝ても覚めても、「道」が、頭から離れない。本当に離れられないのであれば、絡められる方が幸せなのか⁈

    それでも、人生で「道」に出会えたことが羨ましい。

  • 上巻で概ね感想を書いたので、個人的な感想として…
    最後の最後に徳次凱旋。最初から最後まで、味のある徳次に心酔!

  • オーディブル:吉田修一作品は好きで結構読んでいる。この国宝は主観でその中では中くらい。辻村が親の仇であることがもっと早く判明してひと盛り上がりあるかと思ったが違う展開であった。とくちゃんが最後に出てきてハッピーエンド的な展開になり良かった。

  • 嵌りました。作品を読み進めたいのだけど、読み終わってしまうのが残念、そんな作品に久しぶりに出会ったような気がします。丹波屋、五代目花井白虎が亡くなってしまったとき、三代目花井半二郎が重要無形文化財保持者に認定されたとき、いずれも電車の中でしたが涙が出てしまいました。白虎も半二郎も紆余曲折があって、苦しい時期もあったけど、ひたすら芸の道を進む、自分の芸を完成させたいという気持ちは同じ。表現の仕方は違っていても、芸を極めるという志は同じ。そういうある意味ストイックな姿と、彼らの周りにいるとても春江や徳次といった魅力的な人物が彼らを支える姿も感動的でした。そして、吉田修一さんの演劇を見るような語り口が何とも作品に引き付けられる魅力を醸し出しておりました。とても良かった。

  • 20230122読了。

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著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

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