ポップス歌手の耐えられない軽さ (文春e-book) [Kindle]

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  • 【まこ記入:2023.4.5】

    ポップス歌手の耐えきれない軽さ/桑田佳祐

    桑田佳祐が作り出す世界が好きです。
    在宅勤務が日常となり、仕事の合間の休憩は決まって、古いサザンサウンドを口ずさみます。
    ”いとしのエリー”と検索すると、歌詞とコード進行が即座に、iPadの画面に現れます。
    ギターをつま弾きながら、キリギリスだった頃の学生時代にもどり、すぐリフレッシュ。
    私の青春のカーステレオからは、いつもサザンオールスターズでした。
    60歳を過ぎても衰えることのない創作活動を続けている桑田さんの
    エッセイを2日間かけて、一言一句読み落とすことなく、背筋を伸ばして、読み終えました。
    (全くフォトリーディングのカケラもない読書です)

    https://www.facebook.com/groups/898247247572913/permalink/1003430620387908/

  • 文体を模索していて、ちょっとくだけた感じでウケを狙っている感じが腰の低い彼ならでのはスタイルなんだろう。正直読みやすいものではない。

    それでも坂本冬美、ピートルズ、稲村ジェーン、八木正生など自分の過去を振り返り、近くの人の紹介で丁寧におこなっていて興味深い。



    『マイクをペンに持ちかえて、不埒に、真面目に、時に感傷的に。時は図らずともコロナ禍という非常事態、『週刊文春』というステージでサザンオールスターズのリーダー・桑田佳祐が約1年半連載した“魂”のエッセイ全66篇を結集した1冊。』

    「我々は、そもそも”悲しいから”歌うんじゃないか?」

    「苦痛を伴う人生があってこその、音楽(ポップス)なんじゃないか?」

    『ドラムの松田弘は、律儀で本気だが心優しい男だ。我々の中で、技術的 に一番プロフェッショナルだと言えるのは彼であろう。音楽性のみならず、 サザンオールスターズの精神的な屋台骨を支えているのは彼なのだ。

    ベースの関口和之は、無口で自分をアピールするのが少々苦手だけど、頭脳明晰で、自分の生き方にしっかりとした拘りを持つタイプだ。彼の天才的 こだわ な閃きによるベース・ラインが、松田弘のドラムと相まってサザンの数多く のヒット曲を生んだと思う。

    パーカッションの野沢“毛ガニ”秀行は、不器用ながらも「笑顔ですべて を持っていく」 ズルい男である!!! しかし、これまで彼が曲中に放った大技 の数々は、『勝手にシンドバッド』のサンバ・ホイッスルや、『いとしのエリ-』のウィンド・チャイムに代表されるように、「一撃必殺」の重みがある。

    そして、キーボードの原由子。前述のように、彼女が居なければ我々の存在自体、今とはすべての状況が違ったであろう。プレイヤーとして、歌手とし、コンポーザーとして、女性として、彼女を全面的に信頼し、尊敬している。』

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