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感想・レビュー・書評
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三者三様の魅力的な旅★★★★★
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高山羽根子さん、酉島伝法さん、倉田タカシさんが2011年5月から2014年12月にかけてTumblrで連載したものをベースに加筆修正したものと、「紙魚の手帖vol.2」に掲載されたものを追加して2022年1月に発行された本。
3人の現実のような、幻のような、悪夢のような、それぞれの旅の様子や感じた事を伝え合う手紙を読んでいるだけで、最初は短編の物語を読んでいるような気分だったけれど、バラバラだった旅は少しずつ3人が目指しはじめた旅のゴールのように、ひとつの物語として収束していくのが気持ち良い体験だった。
まるで散らばった伏線が回収されていくようだった。
一緒に旅をしている気分を味わいつつ、絡まり合う物語を楽しめる作品だった。
登場した街の中では倉田タカシさんが訪れた飛行機の街「フェイジーチェンシー」に行ってみたくなった。
「フェイジーチェンシー」は「飛行機の墓場」とも呼ばれる街。
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