武器としてのヒップホップ (幻冬舎単行本) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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    ■2022年4月1日(金)20:30 〜 22:15
    https://nekomachi-club.com/events/68fe8fde3c7e

  • この本はヒップホップの誕生やその歴史と意義についてまとめてくれているので、ヒップホップの思想的な入門書としてもとても良いですし、ヒップホップの街をハックするという感覚にとても共感します(田舎者だけど)。残念ながら僕は自分のクズさ故に家族も子も持てなかったので、後半は自己成長の機会を失ったことを悔い、ただただうらやましく、想像することしか出来なかったけど、子育ての本でもあります。そして何よりこの本自体がヒップホップです。

    僕は今までほとんどヒップホップを経験しないでこの49歳に至るまで過ごしてきました。僕の本格的な音楽体験は、中学の時に友達にカセットテープにダビングしてもらった、佐野元春のアルバムカフェ・ボヘミアから始まり、それで彼の大ファンになり、高校生の時には渡辺美里がアイドルだったし、毎月GBとワッツインを買うようなEPICソニー野郎として、日本のロックで思春期と青年期を過ごしたので、ヒップホップは存在は知ってきたけど好んでそこに入り込めませんでした。田舎者だったし、クラブも遠い存在でした。そんな中でヒップホップとの薄い接点は佐野元春のVISITORSと言うアルバムだったり、彼のビートに乗せたポエトリーリーディングだったりします。その様なわけで、この本で著者のダースレイダーのいうビートに言葉を載せるという事でまず自分の中で思いついたのは佐野元春だった。この本を読むことで、ダースレイダーの言うBring the beat!、そして佐野元春の言うBeat goes onは僕の中で地続きなった。ヒップホップは遠いどこかのものでは無かった。ビートは続いていく。

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著者プロフィール

ダースレイダー
1977年、フランス・パリ生まれ。ロンドン育ち、東京大学中退。ミュージシャン、ラッパー。吉田正樹事務所所属。2010年に脳梗塞で倒れ、合併症で左目を失明。以後は眼帯がトレードマークに。バンド、ベーソンズのボーカル。オリジナル眼帯ブランドO.G.Kを手がけ、自身のYouTubeチャンネルから宮台真司、神保哲生、プチ鹿島、町山智浩らを迎えたトーク番組を配信している。著書「武器としてのヒップホップ」(幻冬舎)「MCバトル史から読み解く日本語ラップ入門」(KADOKAWA)など。2023年、映画「劇場版センキョナンデス」「シン・ちむどんどん」(プチ鹿島と共同監督)公開。

「2023年 『イル・コミュニケーション―余命5年のラッパーが病気を哲学する―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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