プロジェクト・ヘイル・メアリー 下 [Kindle]

  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • 最高だった。
    映画を観た後にすぐに外に出たくないのと同じように、読み終わった後はしばらく何もしないでこの本のことを考えていた。
    下巻の後半はAudibleなのに他のことができなくなるくらい没入できた。

    SFや宇宙に興味がある人なら間違いなく楽しい本。
    ナレーターさんもストーリーと合っていて本当に良かった。

    この本はネタバレなしでは何も書けない、というか何も知らずに読んだ方が絶対に面白いと思う。
    2026年の映画化が楽しみだ。
    多分その時には私の頭は良い感じに内容を忘れるだろう。
    Audibleにて。

  • 広大な宇宙で奇跡的に出会ったグレースとロッキー。グレースは地球を救うため、ロッキーはエリドを救うため、2人は手を取り合って(ロッキーは高温高圧のアンモニア雰囲気のだろう住人なので、グレースが直接手を触れることは出来ないのだが)アストロファージを退治する方法を探ることになる。

    タウ・セチの惑星エイドリアンにアストロファージを捕食するアメーバ状の生物(タウメーバ)がいるらしいことを突き止めた2人は、タウメーバ捕獲作戦を開始。数々の難問を科学的アプローチで乗り越えていくうち2人は最高のバディとなっていく。後半は怒濤の展開だ!

    平行して、グレースがプロジェクト・ヘイル・メアリーのクルーの1人に急遽選ばれた経緯も明らかとなる。こちらの内容も衝撃的。

    読み応えたっぷりの宇宙冒険SF・異星人との友情物語だった。

  • アンディ・ウィアー初読。そしてkindleデビュー。
    映画「オデッセイ」の原作の人なんだなぁという認識しかなかったけど、久しぶりに没入感の高い海外SFを読んだ。

    事前情報なしで読んだけど大成功!
    なるべくならあらすじも調べずに読んだ方が吉。
    ちょっと科学的な話が難しいけど、普段SFを読まない人にも自信を持ってオススメできる作品。

    前半は記憶喪失の主人公がなぜ宇宙空間にいるのか、どこに向かっているのか、科学的なアプローチから推理していく。毎章終わりに意外なことが判明し、主人公が陥っている状況の経緯もカットバックで徐々に判明していくため、特にミステリ要素が強い。
    前半途中から、まさかの展開。そうか、これはそういう話なのかと納得。うってかわってサイエンス要素、アドベンチャー要素が強くなってくる。

    最後の最後に見捨てることができず、ある結論を下す主人公。余韻も良く。良いエンディングだったと思う。

    • 家計法廷さん
      こんにちは!
      最後いいですよね。ロッキーも、ほっこりします笑
      こんにちは!
      最後いいですよね。ロッキーも、ほっこりします笑
      2023/07/22
  • 夢と現実がリアルに入れ替わる中、使命が友情に変わった瞬間に涙がぶわっと出た。

    グレースがプロジェクト・ヘイルメアリーのクルーになるまでの経緯は非情なまでの合理主義なのに、異なる惑星間のグレースとロッキーがびしょびしょなウェットな関係を育む過程はこっちも顔から水が漏れてしまった。

    グレースの最後は少しだけさみしい気もするけど、生涯一教師な宇宙ヒーローというのも悪くはないのかな。

    どんな状態でもダイハードなグレースとロッキーに100万いいねを贈ります。

    そして翻訳の小野田和子さんに最大の讃辞を贈りたいです。

    • 松子さん
      dridawさん、おはようございます(^^)
      この本、とっても面白そうですねっ!
      『ダイハードなグレースとロッキーに100万いいねを贈ります...
      dridawさん、おはようございます(^^)
      この本、とっても面白そうですねっ!
      『ダイハードなグレースとロッキーに100万いいねを贈ります。』の一言にグッときました!
      いま未読本の嵐の最中にいますが、
      この本いつかかならず読んでみます(^^)
      2022/05/17
  • 面白かった。ロッキーと二人でミッション達成して別れた後、まだページが残ってる。なるほどそういうラストか!これはこれで良い終わり方だった。
    紙面ではわかりにくいところあり、早く映画観たい!

  • 下巻はついに主人公が異星人・エリディアンであるロッキーとの邂逅を果たし音声言語でコミュニケーションをとり互いを理解し始める。
    エリディアンは五本の脚を持ち、岩のような硬い外皮を持ち、六進数を用い、目を持たず、音波で周囲を把握し、地球人の10倍近い長い寿命を持ち、キセノナイトという物質を自在に変化させ扱い、眠るときは互いに周囲を見張り合い、食事は一人でし、そして音声言語でコミュニケーションを取る。放射能の存在と相対性理論を知らず、コンピュータも持たないが、優れた工学技術を持つ。
    ロッキーは二十三人のクルーとともに故郷を離れたが、他の仲間は皆病死し、優れたエンジニアであった。

    グレースもこの特攻ミッションに来ることになった経緯をさらに思い出す。彼は志願者ではなく、偶然にも適性のある遺伝子をもった人間であり、十分な知識があることから、ストラット女史の強権により片道旅行のプロジェクト・ヘイル・メアリーの乗組員にさせられたのだった。

    圧倒的に孤独な宇宙で出会ったロッキーとグレースは友人となり、互いに協力し合い、危険なミッションを死にかけながらもクリアし、ついにタウ・セチがアストロファージに侵食されない秘密「タウメーバ」の存在を突き止める。
    感動の別れのシーン、しかしその直後に危険な過ちに気づく。それは地球とグレースにとっては挽回可能であっても、エリディアンとロッキーにとっては致命的な失敗であり、、、

    ロッキーの姿は想像が及びませんが非常に愛らしいキャラクター。
    最後のオチも笑ってしまった。”ミー・バーガー”の”ミー”とは…
    壮大な宇宙SFからの異星人との友情ストーリー、感動するし笑えるし、本当に面白かった。映画化もするとのこと、今から楽しみです。

  • 主人公は孤独に追い込まれても絶望しないしモラルも失わない。なんとか知力、技術を駆使して窮地を脱出しようとする。海で漂流してしまったひとは食糧があるにもかかわらず、3日以内に死んでしまうのがほとんどだそうだ。それほどまでに心が体に及ぼす影響は大きいのだ。このつよつよメンタルはどうもリアリティーを損なうし、レム・ファンとしては噴飯物の設定もあるけれど・・・けれども!それを差し引いてもラスト10ページでは目がうるうるしてしまった。
    それでも人間は大丈夫と訴える作者のメッセージは強い。それを素直に受け取れない自分は少し悲しい。けれど窮地に立ち向かう姿勢はやっぱり学ぶべきものがある。元気になりたい時に読む一冊。

  • めちゃくちゃ性格がいい異星人に出会ったお話。

  • 壮大なスケールの嘘と緻密なディテール。
    基本構造は「トラブル発生→解決」のループなのだが、異星人ロッキーとの友情が物語をあたたかく豊かなものにしてくれていたし、過去と現在を交互に繰り替えす構成も単調さの回避に成功していた。
    主人公が宇宙船に無理やり乗せられるシーンが好き。

    #audible

  • 面白かった!

    スピード感と、孤独と、
    異星人とまさかの心通わせる過程が。

    言葉が違っても
    吸気の組成が違っても
    たくさん寝なくちゃいけなくても
    生きてる温度が違っても

    心は通じる、って事が、その過程が、
    どんどん先を読みたい気持ちにさせられました。

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