- Amazon.co.jp ・雑誌 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 4910159230424
感想・レビュー・書評
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ブク友やまさんの本棚の影響で、"月刊たくさんのふしぎ"を読んでみようと思った。写真がたくさんあってイメージしやすく、勉強になる。
「家をまもる」とは、人が家族との暮らしを守り、工夫しながら生きてゆくこと。(本文より)
地形、風土、情勢、宗教的な考えなどから、先人の知恵を活かし家を守っている様子が伝わってきた。
災害、外敵、気候(雨季の水深や豪雪など)、病気などから暮らしを守るのは命がけと言ってもいいくらいだ。
印象的であったのは、「"絵"で家をまもる」オーストリアのホルツガウ村。外壁に描かれているのは、キリスト教関連のもの。これはヨーロッパのペスト感染流行の歴史から来るもので、人々が成すすべも無くただ祈り続けたということだ。
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写真と大きな字で小学生が分かるように書かれています。
今回は、家の特集です。
世界には、いろんな家が有るのに驚かされます。
その土地ならではの家を作り、住む人を護っています。
この本は、ブク友のなおなおさんの本棚を見て関心があり図書館に予約したものです。
なおなおさんありがとうございます(^-^)
●木のばねでまもる
表紙にある宇宙船みたいな先のとんがって途中から窓が開いているものは、インドネシアのニアス島の家です。インド洋に浮かぶニアス島は、「地震の巣」とよばれるほど地震が多い場所にある島です。そのため家には、地震が来ても大丈夫なような工夫がされています。
床が高くなっていて、床の下には、斜めの筋交いの木を何本も組んでいます。縦の柱は地面に敷いた石の上に載っているだけで、斜めの筋交いは地面から少し浮いています。地震が来ると上下の大きな揺れを、斜めの木がバネのように吸収して、家を守ります。2005年に起きた大地震(ニアス島沖地震。マグニチュード8.6)の時にも、このバネのため家は壊れませんでした。
高床式になっていて一階が太い木柱と斜めの太い木の筋交いが何本も何本もあります。その上の二階が大きなワンフロア―になっていて住まいです。そこを布なので区切って使います。そして屋根の一部を開けて光を取り入れます。窓には、ガラスはありません、風が吹き抜けていくと、まるで船に乗っているように見えます。すごい開放的です。
●ネズミ返しでまもる
マダガスカルのアンキドド村、スペインのガリシア州、ポルトガルのリンドソ村。
これらの村では、穀物をネズミから守るために高床式の木や石で作った建物があります。そして建物を支える柱と建物の間には丸い円盤のようなネズミ返しがついています。個人で使う小さなものから、共同で使う大きなものまであります。
マダガスカルは、木製でお米を保存しています。スペインでは、「オレオ」と呼ばれるネズミ返しがついた石の穀物倉庫が多くあり、主にトウモロコシを保管しています。ポルトガルでは、「エスピゲイロ」と呼ばれるネズミ返しがついた石の穀物倉庫が50個ほど並んでいます。トウモロコシや畑で収穫された作物を保存しています。
●絵でまもる
オーストリアのホルツガウ村では、壁にキリストの聖人などのフレスコ画が描かれた大きな家が数多くあります。これは、ヨーロッパでは何回にもわたって黒死病と言われるペストが流行して多くの人が亡くなりました。人々はただ祈ることしかできませんでした。
●塔でまもる
ジョージアのウシュグリ村ては、20~30メートルの高さの石積み塔「復讐の塔」があります。中世の終わり、一族の誰かが殺されたり被害を受けたら、相手に復讐するという掟があります。復讐されるのを防ぐために、とじこもって身をまもった塔が今でも残っています。
●高さでまもる
カンボジアのカンポンブロック村では、乾期(3月末)は、土地の上に、高床式の建物で三階ぐらいに住んでいますが。雨季(9月終わりから10月はじめ)には、湖の中で三階から船で行ききします。
●急な屋根でまもる
日本の五箇山(富山県)、白川郷(岐阜県)では、冬になるとたくさんの雪が降ります。雪の重みに耐えられるように、手お合わせたような合掌造りの家が作られています。
●崖でまもる
イタリアのプロチダ島は、高台にある城塞都市。フランスのコルシカ島は、絶壁にある城塞都市です。
●青色でまもる
インドのジョードプルでは、壁に虫除け用の青い植物の染料を塗ります。
●水と壁でまもる
中国の菊径村(ジュージン村)は、三方を川に囲まれ背後は山です。
【読後】
世界には、いろんな家が有るのにビックリしました。特にインドネシアの宇宙船のような家が印象的です。そしてネズミ返しがついた石造りの穀物倉庫はすごいです。悲惨なのは、祈ることしかできなく、家の壁にキリストの絵を描くのは……。
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家をまもる ー 月刊たくさんのふしぎ
2022年4月号。字の大きさは…大。2022.08.07読了。★★★☆☆
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やまさん、こんばんは。
世界には色々な家がありますよね。まだまだありそうです。同じ著者で「家をかざる」という本もありました。貸出期限が来て...やまさん、こんばんは。
世界には色々な家がありますよね。まだまだありそうです。同じ著者で「家をかざる」という本もありました。貸出期限が来てしまい、レビューせずに返してしまいましたが、面白かったです。
やまさんのレビューから、また「家」の本を読みたくなりました(^^)2022/08/07 -
なおなおさん♪こんばんは(^-^)
本当にいろんな家が有るのに驚いています。
「家をまもる ー 月刊たくさんのふしぎ2022年4月号」を...なおなおさん♪こんばんは(^-^)
本当にいろんな家が有るのに驚いています。
「家をまもる ー 月刊たくさんのふしぎ2022年4月号」を図書館に予約しました。
読むのを楽しみにしています。2022/08/08
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絵でどうやって家を守るのかと思った。
急な屋根で何から守っていたのかはすぐにわかった。 -
「世界あちこちゆかいな家めぐり」の小松義夫さんによる、3年前の「家をかざる」に続く新作は、気候や土地柄、暮らしかたなどに対応したさまざまな家を守る機能にフォーカスを当てて世界中の家をみていく写真絵本。ユニークな姿やつくりにも理由があるとわかるのはおもしろい。インドネシアの免震構造になっている家やカンボジアの推移の変化に対応できる家はすごい。穀物などをまもる高床式&ねずみ返し付き倉庫がアフリカやヨーロッパなど各地にあるというのも興味深い。
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図書館本。月刊たくさんのふしぎが面白い、となって、長女リクエストした本。世界各国の家。風土に合わせて人が知を結集して建ててきた家。
なおなおさん♪「月刊たくさんのふしぎ」に関心を持っていただき
ありがとうございます(*^...
なおなおさん♪「月刊たくさんのふしぎ」に関心を持っていただき
ありがとうございます(*^_^*)
2022年4月号の「家をまもる」は、なおなおさん♪のレビューを見て
図書館から借りてきました。
これから読むのが楽しみです。
やま
こちらこそ、「たくさんのふしぎ」を教えてくださり、ありがとうございます。
あれから他のものも借り...
こちらこそ、「たくさんのふしぎ」を教えてくださり、ありがとうございます。
あれから他のものも借りて読んだのですが、レビューを書くのが難しい(言い訳^^;)。
「たくさんのふしぎ」は沢山ありますね。よく足を運ぶのは「暮らし」のコーナーです。
この本も良かったです。写真がいっぱいなのはイメージができていいですね。
やまさんのレビューを楽しみにしております(^_^)