家をまもる (月刊たくさんのふしぎ2022年4月号)

著者 :
  • 福音館書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・雑誌 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910159230424

感想・レビュー・書評

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  • ブク友やまさんの本棚の影響で、"月刊たくさんのふしぎ"を読んでみようと思った。写真がたくさんあってイメージしやすく、勉強になる。

    「家をまもる」とは、人が家族との暮らしを守り、工夫しながら生きてゆくこと。(本文より)

    地形、風土、情勢、宗教的な考えなどから、先人の知恵を活かし家を守っている様子が伝わってきた。
    災害、外敵、気候(雨季の水深や豪雪など)、病気などから暮らしを守るのは命がけと言ってもいいくらいだ。
    印象的であったのは、「"絵"で家をまもる」オーストリアのホルツガウ村。外壁に描かれているのは、キリスト教関連のもの。これはヨーロッパのペスト感染流行の歴史から来るもので、人々が成すすべも無くただ祈り続けたということだ。

    • やまさん
      なおなおさん♪おはようございます(^-^)

      なおなおさん♪「月刊たくさんのふしぎ」に関心を持っていただき
      ありがとうございます(*^...
      なおなおさん♪おはようございます(^-^)

      なおなおさん♪「月刊たくさんのふしぎ」に関心を持っていただき
      ありがとうございます(*^_^*)
      2022年4月号の「家をまもる」は、なおなおさん♪のレビューを見て
      図書館から借りてきました。
      これから読むのが楽しみです。
      やま
      2022/07/29
    • なおなおさん
      やまさん、おはようございます(^_^)!

      こちらこそ、「たくさんのふしぎ」を教えてくださり、ありがとうございます。
      あれから他のものも借り...
      やまさん、おはようございます(^_^)!

      こちらこそ、「たくさんのふしぎ」を教えてくださり、ありがとうございます。
      あれから他のものも借りて読んだのですが、レビューを書くのが難しい(言い訳^^;)。
      「たくさんのふしぎ」は沢山ありますね。よく足を運ぶのは「暮らし」のコーナーです。
      この本も良かったです。写真がいっぱいなのはイメージができていいですね。
      やまさんのレビューを楽しみにしております(^_^)
      2022/07/29
  • 写真と大きな字で小学生が分かるように書かれています。
    今回は、家の特集です。
    世界には、いろんな家が有るのに驚かされます。
    その土地ならではの家を作り、住む人を護っています。

    この本は、ブク友のなおなおさんの本棚を見て関心があり図書館に予約したものです。
    なおなおさんありがとうございます(^-^)

    ●木のばねでまもる
    表紙にある宇宙船みたいな先のとんがって途中から窓が開いているものは、インドネシアのニアス島の家です。インド洋に浮かぶニアス島は、「地震の巣」とよばれるほど地震が多い場所にある島です。そのため家には、地震が来ても大丈夫なような工夫がされています。
    床が高くなっていて、床の下には、斜めの筋交いの木を何本も組んでいます。縦の柱は地面に敷いた石の上に載っているだけで、斜めの筋交いは地面から少し浮いています。地震が来ると上下の大きな揺れを、斜めの木がバネのように吸収して、家を守ります。2005年に起きた大地震(ニアス島沖地震。マグニチュード8.6)の時にも、このバネのため家は壊れませんでした。
    高床式になっていて一階が太い木柱と斜めの太い木の筋交いが何本も何本もあります。その上の二階が大きなワンフロア―になっていて住まいです。そこを布なので区切って使います。そして屋根の一部を開けて光を取り入れます。窓には、ガラスはありません、風が吹き抜けていくと、まるで船に乗っているように見えます。すごい開放的です。

    ●ネズミ返しでまもる
    マダガスカルのアンキドド村、スペインのガリシア州、ポルトガルのリンドソ村。
    これらの村では、穀物をネズミから守るために高床式の木や石で作った建物があります。そして建物を支える柱と建物の間には丸い円盤のようなネズミ返しがついています。個人で使う小さなものから、共同で使う大きなものまであります。
    マダガスカルは、木製でお米を保存しています。スペインでは、「オレオ」と呼ばれるネズミ返しがついた石の穀物倉庫が多くあり、主にトウモロコシを保管しています。ポルトガルでは、「エスピゲイロ」と呼ばれるネズミ返しがついた石の穀物倉庫が50個ほど並んでいます。トウモロコシや畑で収穫された作物を保存しています。

    ●絵でまもる
    オーストリアのホルツガウ村では、壁にキリストの聖人などのフレスコ画が描かれた大きな家が数多くあります。これは、ヨーロッパでは何回にもわたって黒死病と言われるペストが流行して多くの人が亡くなりました。人々はただ祈ることしかできませんでした。

    ●塔でまもる
    ジョージアのウシュグリ村ては、20~30メートルの高さの石積み塔「復讐の塔」があります。中世の終わり、一族の誰かが殺されたり被害を受けたら、相手に復讐するという掟があります。復讐されるのを防ぐために、とじこもって身をまもった塔が今でも残っています。

    ●高さでまもる
    カンボジアのカンポンブロック村では、乾期(3月末)は、土地の上に、高床式の建物で三階ぐらいに住んでいますが。雨季(9月終わりから10月はじめ)には、湖の中で三階から船で行ききします。

    ●急な屋根でまもる
    日本の五箇山(富山県)、白川郷(岐阜県)では、冬になるとたくさんの雪が降ります。雪の重みに耐えられるように、手お合わせたような合掌造りの家が作られています。
    ●崖でまもる
    イタリアのプロチダ島は、高台にある城塞都市。フランスのコルシカ島は、絶壁にある城塞都市です。
    ●青色でまもる
    インドのジョードプルでは、壁に虫除け用の青い植物の染料を塗ります。
    ●水と壁でまもる
    中国の菊径村(ジュージン村)は、三方を川に囲まれ背後は山です。

    【読後】
    世界には、いろんな家が有るのにビックリしました。特にインドネシアの宇宙船のような家が印象的です。そしてネズミ返しがついた石造りの穀物倉庫はすごいです。悲惨なのは、祈ることしかできなく、家の壁にキリストの絵を描くのは……。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    家をまもる ー 月刊たくさんのふしぎ
    2022年4月号。字の大きさは…大。2022.08.07読了。★★★☆☆
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    • なおなおさん
      やまさん、こんばんは。

      世界には色々な家がありますよね。まだまだありそうです。同じ著者で「家をかざる」という本もありました。貸出期限が来て...
      やまさん、こんばんは。

      世界には色々な家がありますよね。まだまだありそうです。同じ著者で「家をかざる」という本もありました。貸出期限が来てしまい、レビューせずに返してしまいましたが、面白かったです。
      やまさんのレビューから、また「家」の本を読みたくなりました(^^)
      2022/08/07
    • やまさん
      なおなおさん♪こんばんは(^-^)
      本当にいろんな家が有るのに驚いています。
      「家をまもる ー 月刊たくさんのふしぎ2022年4月号」を...
      なおなおさん♪こんばんは(^-^)
      本当にいろんな家が有るのに驚いています。
      「家をまもる ー 月刊たくさんのふしぎ2022年4月号」を図書館に予約しました。
      読むのを楽しみにしています。
      2022/08/08
  • 〇世界各地の家と工夫。人の暮らしが少しのぞける
    〇写真絵本
    〇インドの青の町の美しさ!

    家が壊れたり無くなったりしたら大変!
    人々は家を守る工夫をしてきました

    ・インド:ジョードプル
     青色で守る
      インディゴ…防虫成分
    ・インドネシア:ニアス島
     木のバネでまもる
      地震の衝撃を木がバネのように吸収する
    ・イタリア:プロチダ島
     崖で外敵の攻撃から守る
    ・フランス:コルシカ島
     城塞都市…断崖絶壁で外敵の攻撃から守る
    ・中国:菊径村(ジュージン村)
     水と壁で守る…風水の考えも取り入れている
    ・マダガスカル:アンキドド村
     ネズミ返しでまもる、高床式米倉
    ・スペイン:ガリシア州
     ネズミ返し…オレオ・石の穀物倉庫
    ・ポルトガル:リンドソ村
     ネズミ返し…エスピゲイロ・石の穀物倉庫
    ・カンボジア:カンポンプロック村
     高さで守る…雨期と乾期の水面
    ・オーストリア:ホルツガウ村
     絵で守る…宗教画を外壁に描く。厄除け
    ・ジョージア:ウシュグリ村
     塔で守る…「復讐の塔」復讐から逃れるために閉じこもる塔
    ・日本:五箇山・白川郷
     急な屋根でまもる…豪雪地帯

  • (2022年3月)
    購入したもの。
    昨夜途中まで読んだ。
    既視感のあるタイトルと表紙…と思ったら、「たくさんのふしぎ」から、同じ作者の「家をかざる」世界あちこちゆかいな家めぐり」などのタイトルがでているのだった。
    「家をかざる」はうちにもあって、表紙の家がかわいらしいので覚えてた。

    インディゴで染められたおうち、とてもきれいで見てみたい。

    高床式の米蔵、歴史好きの11歳が「これは卑弥呼の時代にもあった」と言っていて、「そうそう、日本の高床式倉庫にもねずみ返しがついてるものがあったんだよね」と話をしたりした。

    読み聞かせるには長い本なので、続きは後日。

    (2022年8月)
    6歳児Aがこれ読んで、ともってきたので、本人が興味をもったところをピックアップして読み。
    ・木のバネでまもる、大きな地震でもこわれない家。頑丈というわけではなく、柳のように揺れを受け流す家。面白いなあ。

    ・高さでまもる、カンボジアのトンレサップ湖近くの村では、乾期と雨期で家のまわりをとりまく環境が大きく変わるのだ…!雨期にはまるで池に浮いている家のみたいだ。私はと言えば、トンレサップ湖…トンレサップ湖…高校地理でなんか習った…なんだったっけ…それともカンボジアで旅行に行ったときに訪れたっけ…?どうだっけ…?とずっと考えていた。(多分地理で習った。東南アジア最大の湖で雨季と乾季の水量調整機能を持つとかなんとか)

    ・急なやねでまもる、日本の合掌造の家屋が紹介されていた。昔、夏に見に行ったことあるよ、と子どもに教えておいた。とても便利で雪下ろし作業も少なくてよい。じゃあこれはどうして豪雪地域の現代風家屋では採用されないんだ…?と疑問に思った。一、二年に茅葺を吹きなおす作業が要るからかな?

  • 絵でどうやって家を守るのかと思った。
    急な屋根で何から守っていたのかはすぐにわかった。

  • 「世界あちこちゆかいな家めぐり」の小松義夫さんによる、3年前の「家をかざる」に続く新作は、気候や土地柄、暮らしかたなどに対応したさまざまな家を守る機能にフォーカスを当てて世界中の家をみていく写真絵本。ユニークな姿やつくりにも理由があるとわかるのはおもしろい。インドネシアの免震構造になっている家やカンボジアの推移の変化に対応できる家はすごい。穀物などをまもる高床式&ねずみ返し付き倉庫がアフリカやヨーロッパなど各地にあるというのも興味深い。

  • 図書館本。月刊たくさんのふしぎが面白い、となって、長女リクエストした本。世界各国の家。風土に合わせて人が知を結集して建ててきた家。

  • 4910159230424 00700.
    雑誌コード15923-04.

    月刊「たくさんのふしぎ」第445号
    「家をまもる」
    文・写真:小松義男(こまつ よしお)
    2022年4月1日発行

    家は、その中で人が暮らす入れものです。
    この一文で始まり、大きな写真、そこに住む人々も映る写真に、どんな暮らしをしているのかを想像が容易だ。

    日本の五箇山、白川郷
    ヨーロッパ・ジョージアの復讐の塔
    フランス、イタリアの島の城塞都市
    中国の泥棒除けの屋根
    水害から守るために8~9mの高さに床面がある家

    地震・水害・雪・泥棒・復讐・ネズミ・他部族 色々なものから家族と暮らしを守っている家

    何から守っているのか、どうやって守っているのか、どんなものを使い、どんな仕組みで‥。興味は尽きない。
    この人たちから見て、日本の都市部、地方の家(暮らし)はどんな風に見えるのだろうな?
    1日中座って、何かを見ているだけだねぇ‥。って見られるかしら?

    他著作品
    ・世界の不思議な家を訪ねて
    ・人と出会う場所・世界の市場 等、多数。

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著者プロフィール

小松義夫 小松義夫(こまつよしお) 1945年、福岡県生まれ。東京総合写真専門学校で学ぶ。毎年「世界のおもしろ住宅カレンダー」(松下電工)制作に関わっている。主な著書に、「世界のおもしろ住宅」(共著・松下電工コミュニケーションセンター)、「ブータン」「エジプト」(偕成社)、「Built by Hand」(Gibbs Smith Publishers, U.S.A.)、「地球生活記」(産経児童出版文化賞受賞)「地球人記」(いずれも福音館書店)などがある。

「2004年 『世界あちこちゆかいな家めぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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