戦争は女の顔をしていない 3 (単行本コミックス) [Kindle]

著者 :
制作 : スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 原作はベラルーシ出身のノーベル賞受賞作家
    スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(絶対覚えられない)
    3巻が発売された

    第二次世界大戦侵略末期
    ドイツ軍と戦ったロシアの女性兵士たち
    丁寧な聞き取りを積み上げ書かれた

    コミックにしてくれたので私でも読める

    あの戦いの中にいた彼女たち
    そのリアル感が半端ではない
    胸が抉られる
    そして、戦争が終わってからも
    闘いは終わらなかったのだ

    祖国を奪われないために戦ったロシア
    なぜ今侵略するのだ!
    そう問いかけずにはおれない

    ≪ 泣き叫ぶ 伝えなければ 血の匂い ≫

  • ロシアの作家・スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんの書籍をコミカライズしたものを読みました。

    書籍の方は以前から気になっていたのですが、読み始める機会がないままに過ごして来たんですが、コミカライズがあると知って、さっそく読んでみました。
    (書籍だと二の足を踏むのに、漫画だとすぐに読める自分がちょっと情けない…、けど、ほんとコミカライズがあって助かった)


    第二次世界大戦中、ドイツによる侵攻を防ぐことになったロシア。その大祖国戦争の中で、従軍した女性たち。すでに高齢になっている女性たちに話を聞いて、そのストーリーを書き綴った、という形のものでした。

    感想を気軽に書くには重たい内容でしたが、ロシアのウクライナ侵攻が行われている2022年4月に読んだ私が感じたのは、今ロシアがやっていることが、あの時ドイツがやっていることとそっくりだ、ということ。

    軍人から見た戦争と、従軍の女性たちから見えた戦争は違うのかもしれない。でも、あの時の女性たちが「辛い」と思ったことを、今ウクライナにやっているんだ、ということをどうやって伝えたらいいのか…。なぜ今、こんな戦争をする必要があるのか、そんなことを考えながら読みました。

  • 前2巻と違って、比較的長いインタビューがあるので読み応えがあった。ドイツ兵の残忍な行為に目を背けたくなるが、ソ連兵も満州で日本人女性を陵辱したし、そして日本兵も中国や朝鮮、南洋諸島で非道なことをしてきたことに思いを巡らす。だから事実は事実として全てを伝え、残していかないといけない。歴史修正は絶対にしてはだめだ。

  • 戦争とは何なのか。何が起きるのか。TVニュースにはならない真実がある。
    勝ち負けではない。勝っても負けても、
    「戦争」が人に何をしてくれるのか、その「戦争」の残虐さを学ぶのに良いのでは。
    裸足のゲンほどエグくなく、淡々と書かれているのだが、
    思い出したくない、思い出したくない、でも伝えなければならない思いがあった。
    でも、大事な事は、実は現在も在るのだと。過去では無い。
    日本語だけでなく、海外版になると良いのでは。タイムリーです。

  • 現実(泣)

  • 【 #書籍紹介 】 @BizHack1
    独ソ戦女性兵のルポルタージュが原作のコミカライズ第3巻。

    パルチザン斥候と準医師中尉のスターリングラードの話が中心。
    志願した女性帰還兵は家族による排除をうけ、凄惨な戦場を忘れられず余生を過ごす。

    悲しい

    #戦争は女の顔をしていない3
    https://amzn.to/3RTFM9C

    2022/09/11

  • 話し毎の区切りがページめくっていてわかりづらい。でも、ロシアの女性兵士のインタビューには重みがある。

  • 独ソ戦に従軍した女性たちの証言。

    戦勝後、故郷に帰るけれど、彼女らは「戦場の花嫁」と呼ばれ批判的な視線を浴びることになる。

  • この作品の素材になった国がお互いに殺しあってるわけだからもう暗澹とするよな。

  • よくこの時期に出せたなっていう。

    なんか美談っぽく描かれているけど、ぶっちゃけロシア兵の酷さはとんでもないって言われているよね。
    だから国力が段違いでもウクライナは必至で抵抗したって話だしね。
    戦争中は何をやっても許される、最終的に勝てば良い、みたいなイメージ。
    この人たちの夫や、同じ部隊の男どもも戦地でやりたい放題してる可能性があるんだよなぁ。

    タマーラ・ステパノヴナ・ウムニャギナ赤軍伍長の話が腑に落ちない。
    なんで夫の家族に虐げられたんだろう?
    パルチザンなら村の住民などを犠牲にしてる部分があるから同胞から恨まれるのも分からなくはないけど、赤軍ってことは正規軍だろうに。
    軍人は死んでしまう可能性が高いから、みたいな雰囲気でもない。
    私物のレコードを割ったりや写真を燃やしてるってことは、タマーラさん自身を否定してるワケだ。
    この時代、違う国であっても「女の敵は女」ってことなんだろうか?
    (この夫も今でいうエネ夫気味なところがあるけど。)

    勝利を収めたときとかに空に向けて銃を撃つシーンがあるけど、同じ速度で落ちてくるのだから危なくない?っていつも思う。

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