- Amazon.co.jp ・電子書籍 (153ページ)
感想・レビュー・書評
-
電車での移動だと、読むのも捗るし、電子で本を持ち歩くことないのが利点だった。 一般的な歴史の本だと、事実だけが書かれていて、そこにおける背景とか推測のようなものがないように思う。その点、本書では、研究に基づいた推測や、著者独自の観点から書かれていて、歴史をおざなりにした私には良かった。一つ挙げるとすれば、土偶はなぜあんな妙な形をしているのか。文章では控えるが、気にしたこともなかったけど、納得。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日高見の国などは面白い説だと思った。
魏志倭人伝を捨てるというのはなかなか勇気がある言葉だ。
ただ、私も昨今の歴史の文字ベースでの史料偏重はいかがなものかと思っていたので、著者の意見にはうなずかされるところも多い。 -
こういう方々から見た日本史観も読んでおいて損はない、ぐらいには思っていて、まあ読んで、損はなかった。
とはいえ、ユダヤ人埴輪には興味を抱いたし、本を手に取るきっかけにもなったのに、それへの記述が浅すぎはしないだろうか。 -
日本国史 田中英道 育鵬社
視野が広いのか狭いのか?
多角的な視点のおもしろさが
多々あるのだけれど
残念ながら
主観的な天皇崇拝からなる
選民意識の強いところが邪魔して
矛盾をきたしていると思う
-
学生の時は嫌いだった歴史に、都市を重ねてから段々と興味が持てるようになってきた。本書は学校で習ったのとはまるで異なる見方を提示してくれ、非常に面白い。文字の資料が残っていなくとも、遺されたモノから歴史を考察していく過程は興味深い。本書の内容に否定的な意見も多いようだが、素人の私にはその可能性もあるかもと思え、楽しめた。日本史を学ぶことで、日本に誇りを持てるようになりたいもの。
-
初版第1刷からたった一年ほどで第9刷発行。
これだけでも注目の書というのがわかるというもの。
〖本から〗
社会は階級社会ではなく、役割分担のものだ、ということを忘れているのです。
歴史は決して否定から始まるものではない
土偶の不可思議な形態が、なぜ「精霊」なのでしょう。私は文化人類学や形象学の視点から、それを近親相姦による異形の人々が、信仰の対象となってつくられたものだ、と分析しました。その形象の例は、南米にもたくさんあるからです。
それぞれ、外国と対峙する中、真の意味で、天皇の下に国家が営まれていたのです。国家を意識せずに、日本の歴史は語られないのです。
聖書にある「パラダイスは東にある」という観念に照らせば、世界の一番東、極東に位置している私たちの日本列島がパラダイスだということになります。これは日本に向かって人々が移動していった根拠にもなります。
指導者の品性が高くないと、その社会の品性も、そして芸術性も高くなりません。人々が聖徳太子に多大の尊敬を寄せたのは、当然すぎるほど当然のことです。(略)
このような偉大な人物を歴史にもったことは、わたしたち日本人の誇りといわねななりません。
以下、略 -
2022.08―読了