やめるな外科医 泣くな研修医4 (幻冬舎文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 4巻まで応援してきた
    恋人はるかちゃんとの
    別れが残念だったなぁ
    恋人の誕生日を2か月も
    忘れてるなんて
    まぁ 別れたほうがよかったけどさ

    結局 あまり気が付いてないでしょうけど
    葵ちゃんには時間をつくっても
    はるかには 作らなかったんだから
    女の勘は 本人よりも
    敏感ですね

    その傲慢さへの
    報いのように
    仕事で失敗してしまう雨野

    優しいようで
    ぜんぜん優しくない雨野は
    本当に大事な人が
    ちゃんと出来るのかなぁ

  • 「泣くな研修医」シリーズの第4弾「やめるな外科医」。

    最初は研修医だった主人公・雨野隆治も、すでに30歳。医師6年目。

    まだまだ先輩の佐藤には及ばないものの、腹腔鏡手術も回数をこなしてきて、外科医として、ちょっと一人前感が出てきた雨野。

    けれど、責任を負わなければならない立場になったことで、患者の主治医として「治療法を決定する」ことや、患者の人生を受け入れるなければならない場面も増えてくる。

    難しい立場で悩みつつ成長していく雨野の物語でした。

    「雨野隆治30歳、医者6年目。
     人の死になんて、慣れない。」


    小説の中で、何度かつらい場面が出てくるのですが、電車の中で読んでいたので、涙を堪えるのに必死でした。

    何か重い病気にかかった時、雨野みたいな先生が主治医になってくれるといいな、と思いつつ。

  • 雨野隆治は、月一回来ている病院の宿直をしていた。やっていることは院長室で仮眠しているだけの時が多いのだが。携帯に以前富士山登山を一緒にした癌患者の葵からメッセージが届いている。お願いがあるとか。頭をひねったが何のお願いか分からない。そうするとまたメッセージが来て、ボーリングに行こうと言う。患者とあまり親しくかかわるのはどうかと思うが、余命が短い葵の頼みは断れない…。

  • 外科医として3年めを迎える雨野は,少しずつ成長して今や大腸がんの手術の執刀もするようになってきていた。とは言えまだまだ佐藤の監督なしには不安のある状態。
    ある当直の日に同時に2人の同じくらいの老女が腹痛で救急で運び込まれてきた。後日2人には同じように腸に癌が見つかるが,片方は手術拒否,もう片方はいくら言っても家族が来院しないという問題のある患者だった。
    雨野には以前から付き合っている春香という彼女がいるが,外科医としての生活にいっぱいいっぱいの雨野は連絡も怠りがちで大事なイベントは忘れてしまうし大事なデートの途中で呼び出しがかかるなどが重なり分かれることになってしまう。一方,以前一緒に富士登山をした癌患者の葵とは時折連絡をとっており,求めに応じて食事をしたりボーリングに行ったりもしていた。しかし葵の病状もはかばかしくないようで不安を感じている。そんなさなか,雨野は執刀した手術で成功したと悦に入っていたところで初歩的なミスが発覚してしまい既のところで患者を殺すところであった。諸々含めて外科医を続けるべきか,故郷へ帰るべきかを苦悶する雨野。
    外科医ともなると日々人の死と隣り合わせなはずだが人が死ぬということになかなかドライにはなりきれないものなのだろうか。私自身人生の後半あるいは終盤に差し掛かり,苦しみの中で生きながらえるくらいなら,さっさと死にたいという気持ちにはなるので,末期がん患者が延命に消極的な気持ちは理解できる。人は生きるべきだというのは心理には思えない。それは医者とは到底共有できない感情なのだろうか。

  • いくら経験を積んでも、医者に完ぺきという言葉はないのかと思う。
    いや、でも佐藤先生は完ぺきか…?
    それに、研修医の頃に比べるとちゃんと成長してるのもすごい!
    悩みながらも日々成長していく姿を見守れるのは、とても生きがいを感じる。
    たまに手に取って、その成長の様子を見守っていきたいと思う作品。

  • 5年目外科医雨野隆司、今回は主に3人の末期癌患者に向き合う。孤独の中で死を望みこの痛みが愛おしいと逝った老女、生に執着した老女、そして、23歳の若さで逝った向日葵。特に葵は隆司と友人と言っていい仲でその死は辛く、葵をICUに見舞った隆司は医者だからこそその先がわかる心境が悲しかった。大きな手術の執刀もするようになった隆司だが、ミスを犯し暫く手術からはずされ、外科医として失望する。生と死との狭間いに立ちいろんな葛藤が切なかった。医療の現場を決して大袈裟ではないが分かりやすく書かれて入り込み易かった。

  • テレビドラマにもなったシリーズ。今回の話はテレビドラマにはならないだろうなと思う。医師が死に接する時、医師としてと人間としての間の葛藤が描かれている。最近、病院に行って医師と会ったり、診てもらったりすることが多いが、みんな、こんな風に思っているかどうかはちょっと疑問。先日も、顔面に血を流しているのに、PCから目を離さず、「今日はどうしました?」と訊く医師もいたり、いつからフルマラソン走れるか、親身になって考えてくれる医師がいたり・・・

  • 多くの人にこの本が見つかってほしい!!

  • (2023/48)シリーズ4作目では、前作から半年強が経過して、雨野隆治は外科医6年目。執刀回数も増え、佐藤からの注意も減ってきたが、外科医に慣れるにつれて、傲慢になっていたかもしれない自分に気がつく。更に自信がついてきたところでのミスもあり。。シリーズを通して、人の死に向かい合いながら苦悩し続ける雨野。やめるな、外科医!と応援する。続編もちろんあるよね。死に向き合う場面は、読んでるこちらも辛い場面も多いけれど、読み続けたいシリーズ。

  • 成功体験からのちょっとした増長、そして失敗からの自己嫌悪。

    主人公の葛藤具合が等身大すぎて、すごく良い。

    で、続くのか?
    続くんだよね?

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著者プロフィール

1980年神奈川県生まれ。鹿児島大学医学部卒。現在は湘南東部総合病院外科勤務。著書に『泣くな研修医』シリーズなどがある。最新作は『やめるな外科医 泣くな研修医4』(幻冬舎文庫) 。

「2022年 『ココロギミック 異人と同人3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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