なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論 (ブルーバックス) [Kindle]
- 講談社 (2022年4月14日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (281ページ)
感想・レビュー・書評
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最近、youtubeでこの人の話を聞いておもしろいと思ったので、著書であるこの本を読んでみた。
タイトルは「なぜ宇宙は存在するのか」そして副題に「はじめての現代宇宙論」とあるので、一般読者にわかりやすくかいてあるのかと期待して読み始めた。
まず、第一章あたりはなかなか興味深く、名前だけしか知らなかった「ダークマター」の存在を理解でき、さてこれから面白くなるのかと期待したが、とんでもない。
著者がまえがきで、本当の初心者は対象としていないというような前振りをしていたが、たしかに、相当高度な内容となっている。
3章あたりの、ダークマターの正体候補として「WIMP」というものを説明しているが、以下のような文章になる。
【97ページより抜粋】
「このウィンプという言葉は、特定の粒子をさすものではありません。大雑多に言うと、それは私たちの知る粒子に働く弱い力「β崩壊を司る力」と同程度の強さの相互作用をする、安定な粒子の総称です」
せっかく、ダークマターって不思議だな、いったいそれはなんなのだろう?と興味津々で目にするのが上記説明になるので、ここらへんから思考はほぼストップします。
このあたりからは、すべて上記のような意味不明(私にとっては)な記述が続くことになるので、相当、宇宙論、量子などの基礎知識(どころか相当高度な?)がある方以外は、この本の内容を理解することは不可能と思われます。
私のような、文系の人間が、興味本位に読んでもとても太刀打ちできる本ではありません。
実際、3章以降はざっと流し読みをして、この本を閉じました。
したがいまして、この本の評価などというのはおこがましいので「未評価」といたします。
でも、ほんと、なんで宇宙は存在するんでしょうね?
残念ながら、本書を読んでも答えはわかりませんでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最新の宇宙論がわかりやすく語られていた良かった。特にマルチバースなどの説明が興味深い。
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以前読もうとした宇宙の本が難しすぎたので、導入にこちらを。宇宙を形づくる要素や歴史を研究の進歩とともに解説しており、マルチバース理論はまさに目から鱗だった。一方でもっと素養があれば理屈を理解できるのにと思う。
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PIVOTチャンネルで著者の話を聞き、興味を持って購入
初心者向けかなと思ったのだが、かなり難易度が高い。ほとんど付いていけなかったが、良識力学や宇宙科学の思想のイメージは何となく分かった気がする
これまでの科学史のコペルニクス的転回からして、現代考えられている通説も、本当のところはわからない。ある意味、俯瞰しながらも緻密に研究を重ね論拠を示す著者の姿勢には共感を持てた -
正直言って難しい。一応理系の人間だが、ほとんど理解できなかった。
最初に読む本ではなく、ある程度理解が進んでから読む本だと思われる。
宇宙論を学んだ人が読むと体系的に整理できて良いのではないだろうか。
そういう意味で、手元に置いておく価値のある本だとは思う。
あとがきの大学教授のリアルは、共感できる部分が多くて面白かった。 -
物理学の基本的な姿勢にかかわる記述が面白かった。
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むずい
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本屋さんで見て、どうしても読みたくなって、図書館で予約して読んでみた。正直なところ、半分も理解できなかったように思うが、宇宙の成り立ちについて、現時点の最新の科学ではこのように考えられている(証明されている)ということが知識のない素人でも何となくは理解できるように書かれていて、非常にためになった。機会があれば、また読み直してさらに理解を深めたい。
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現代宇宙論について、ビッグバンやインフレーションからマルチバースの話まで分かりやすくまとまった入門書っぽそうだったので購読。
ビッグバンやマルチバース、人間原理といった、何となくは知っているけど、、といった用語についてある程度理解を深められたのが良かった
中でもエネルギー密度換算では、宇宙の95%はダークエネルギーとダークマターで占められており、星や銀河として存在するのは全宇宙の0.5%に満たないというのに驚愕した。 -
マルチユニバースなどの理論が大変わかりやすく書かれており、スッと頭に入ってくる良書でした