戦国武将、虚像と実像 (角川新書) [Kindle]

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  • 我々がよく知る織田信長、豊臣秀吉などの戦国武将。現代における彼らの一般的な人物評価は、当初から連綿と定着していた訳ではなく、徳川氏の支配を根拠付ける儒教道徳がベースだった江戸期、尊皇思想が基幹となった近代など、時代ごとに大きく変化していたことを、史料に当たりながら丁寧に解説している。気になった点とすれば、そのような変遷があったという本書の説かられば「戦国武将、虚像と実像」というタイトルはややひっかかる(無論、編集部の意向等もあるのだろうが)。言うならば「戦国武将、全ては虚像」が適当なのかもしれない。

  • 最新研究による実像に加え、虚像の変遷から日本人の歴史認識の特徴がまとめられています。
    研究が進んで歴史通説から変わりつつあることを認識する必要があるかなと感じました。

  • 普通

  • SNS上で正義感を振りかざし、自分と異なる主張をする人を悪の権化かのように批判するような人たちが読むべき本。自分が依拠する文脈、物語が変わっただけで、その人物のイメージは大きく変わる。自分がどんな物語にとらわれているか、常にチェックする必要性を教えてくれる。

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著者プロフィール

国際日本文化研究センター助教
著書・論文:『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』(中央公論新社、2016年)、「永享九年の『大乱』 関東永享の乱の始期をめぐって」(植田真平編『足利持氏』シリーズ・中世関東武士の研究第二〇巻、戎光祥出版、2016年、初出2013年)、「足利安王・春王の日光山逃避伝説の生成過程」(倉本一宏編『説話研究を拓く 説話文学と歴史史料の間に』思文閣出版、2019年)など。

「2019年 『平和の世は来るか 太平記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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