中東問題再考 (扶桑社BOOKS新書) [Kindle]

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  • 扶桑社
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感想・レビュー・書評

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  • 半分くらい読んだけど、中東情勢の初心者で入門書を求めていた自分向けの本ではないと思い読むのをやめた。
    この本のほとんどは、「日本の誰々はこういうことを言ってるが、これこれこういう証拠から実際は違う」のように、アフガニスタンやイランに関する誰かの(肯定的な、楽観的な)発言を挙げ、それに対して客観的な事実を並べて反駁していく、ということに費やされている。9割がこの調子だと言っても大げさではないと思う。
    その主張の端々から中東についての知識を読み取ることはもちろん可能だが、情報が体系的にまとまっている訳ではないので、初心者にはちょっと読みづらい。

  • 大変参考になる内容だった。

  • エビデンスが完璧。これでは「専門家」は反論できまい。

  • 前書きから笑わせてくれる、読むの止めた
    とんだネトウヨ本だった、パレスチナとイスラエルの戦争でポチってしまった、失敗

  • 本書で論じられていることは、たしかに中東の問題ではあるけれど、私にはメディアや専門家の問題でもあると感じた。
    メディアが報道しない中東の実態、メディアや専門家が事実と違う情報を広める目的や、そうすることで彼らが得るものを知ることができる。
    偏向報道の裏にある背景を知っておけば、「報道されている内容は、全て事実に基づくものだ」という思い込みを捨てて報道に向き合える。
    私にとって、本書はこれまで読んだ書籍のなかで、最も有益な一冊だった。

  • イスラム教再考に続き、
    日本のアカデミアの問題は生々しく感じているので、今回もさもありなんという印象でした。自分の研究分野に心酔してしまう、ないしは研究のためしょうがない、からの認知修正ってのもよくありそうな印象を持つ。
    日本では個人にお金払った方が話が早く進むみたいな諺が外国でできてそうな気さえします。

  • (2022/280)中東に関する日本のメディア・専門家たちによる偏向報道が中東問題を解らないものにしているとし、欧米系や国際機関の調査結果、はたまた現地での報道などを基に、日本での情報が如何に偏っていて(その多くは反米が根にあるとも指摘)、ともすれば捻じ曲げられているかを明らかにする。著者が言うほど盲目的にイランやらトルコについての報道内容を信じてなかったけど(寧ろ著者に近い認識の部分もあった)、そこまで意図的にと思えるほど情報が隠されていると、どこぞの国の情報統制みたいだ。日本一体どうなのよ?

  • これまでのこの筆者の著作の中で本書がもっとも熱量を感じました。個人的にはウクライナ情勢とも関連してトルコの動向がやばいという印象を強く受けました。

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著者プロフィール

飯山陽(いいやま・あかり)
1976年生まれ。東京都出身。イスラム思想研究者。アラビア語通訳。上智大学文学部史学科卒。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。著書に『イスラム教の論理』(新潮新書)、『イスラム2.0』(河出新書)、『イスラム教再考』(扶桑社新書)、『イスラームの論理と倫理』(共著、晶文社)がある。

「2021年 『エジプトの空の下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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