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感想・レビュー・書評
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給料と物価が低く30年間経済成長しない日本の姿を「日本病」と題して、その原因と解決策を探ったエコノミストの最新作(2022年6月出版)。
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分かりやすく日本の物価の低さや経済低迷の背景、インフレや金融緩和などの仕組みを学べる良書。
著者のスタンスはアベノミクス肯定派。当然意見は分かれる筈だが、少なくとも著者の説明を読む限り、安倍首相以前のバブル崩壊後の金融・財政政策の「初動の遅さ」がここまで長期の日本経済低迷とデフレを長期化し、それを「表面上は」打開することに成功したのだと感じた。
マスコミの「日本の債務残高は世界最悪レベル」という報道はあくまでも一面的な見方でしかなく、為替レートにしても「購買力平価」で見ることで初めて実生活に近いかたちで国際比較が可能になるなど、冷静に経済ニュースを見る目も養うことができる。 -
学校の授業やマスメディアで「日本の政府債務が過去最大」「拡大する財政赤字」と聞き、政府債務が増えることは悪いことだと思い込んでいた。しかし、政府債務残高と経済成長率は比例するというデータがあることを知り、驚いた。今年の5月に出版された本なのでアベノミクスやコロナ・ショック、岸田政権の話など最近の話題についてたくさん書かれており、勉強になった。薄い本なので軽く読めた。
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日本の経済状況を書いた本だった。筆者は金融緩和と財政出動を強く推していた。最近はこの論調が多いなと感じるが、逆のことを言っている人もいるのは事実のため、何が本当に正しいのかは考えさせられた。
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「物価とは何か」よりとっつきやすくて、平易だなという印象。
物価の話だけなら、「物価とは何か」の方がおすすめだけど、もう少しラフに「日本病」を把握したいなら、こちらの方がいいかも。
スクリューフレーションという言葉は恥ずかしながら知らなかった。 -
日経平均が史上最高値を超えた今、長濱さんがどのように分析されているのか興味があるところです。
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我が国も世界各国も色々な考え方で進んでいるのだな。まとめきれていないけど、メモ程度の感想を。
極論、雇用や社会保障が充実しているから賃金が低い。努力しなくてもある程度生きられる我が国。みんなしがみつくから給料は上げないが、年功序列で退職金たんまり。景気が悪いのは思い込み?考えすぎ?個人や企業家がお金を貯めすぎないで、消費して運用する。 -
データ並べ。
結論もそうねというお話。