孤独なバッタが群れるとき~『バッタを倒しにアフリカへ』エピソード1~ (光文社新書) [Kindle]
- 光文社 (2022年5月17日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (542ページ)
感想・レビュー・書評
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幼い頃から生き物が好きで昆虫少年だった。それが高校入学後に一変する。忘れもしない高校生物の「遺伝」。赤点を取ってしまった。部活がしんどすぎて帰宅後はおろか授業中も眠いことが多々あり成績は中の下を繰り返していた。かといって部活は自分のアイデンティティの1つだからやめるわけにいかない。本書を読んで理数系ももっとやっとけば良かったとしみじみ思った。データのまとめ方や捉え方、化学の知識などがあるともっと楽しめたかなと思う。
本書から「研究」ってどんなものかこれでもかと思い知らされた。そして、研究者たちの生きる世界を見ることができ新鮮だった。
何よりバッタだけをここまで追いかけるなんて出来ない。
毎日50キログラムもの草を刈りとり、32度の研究室の中で餌やりをし、一匹一匹の体重を測るなど驚いた。また、1つの分野でオンリーワンかつナンバーワンにならないと食べてはいけない稼業。知力体力全てバッタに捧げないとものにはならないスペシャリストの世界。筆者の情熱に驚くばかりだ。自分がまたデータを取ったり論文を書くときに生かしていきたい内容であった。
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「研究」という活動の面白さがとてもよく伝わってくるうえ、バッタの生態・形態に関するとてもマニアックな学術的内容がわかりやすく書かれていて、大変読みやすい。
素朴な疑問から仮説を立てて、実験を組み立てて、結果をまとめて論文にする、という一連の流れがよくわかる。
合理的な思考というのはこういうことなんだな。
面白かった。 -
こってり。ところどころにあっさり。
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『呪術廻戦』の芥見先生のコメントを読んで、丁度読みたくなっていたタイミングでの新書版。
『バッタを倒しにアフリカへ』より、研究内容が多くて読みごたえがありました。
難易度も私の頭に丁度良かったです。