後宮の検屍女官3 (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • とても読み応えのある一冊だった。ラノベジャンルという枠を越えて、 検死術という専門的なテーマを取り扱っている。
    本シリーズのメインテーマは、冤罪を晴らすことへの挑戦ではないかと思われる。
    ヒロインである女官桃花、相手役である宦官延明ともに、過去に冤罪ゆえに大切な人、大切なものを失った過去があり、苦しんでるいる。
    そんな二人が運命に引き寄せられるようにして出会い、迷宮入り事件の謎を解き明かすことで、無実の罪に陥れられた罪人や無念の死を遂げた被害者に救いをもたらしている。

    今回も重厚なよく練られた作品に仕上がっていたと思うが、幼い公主の死、しかも乳母に斬殺されるという結末の「蝶々」という小話が個人的に、どうしても受け入れがたかった。単なる好みの問題なのだが、あまりにも結末が惨たらしく、内容も陰惨で救いが無い話のように思える。

    さて、本書の結末で、皇后ばかりか延明まで投獄されるという大事件が勃発して終わる。
    恐らくは寵愛を独占する側室の奸計で、罠に違いない。次巻は、延明のために桃花がそれこそ冤罪を晴らすべく活躍するのか?
    期待が高まる。
    桃花と延明、二人の互いに補い合い、高め合う関係は清々しい。

  • うおお、またもすごい気になるとこで終わった。
    いい加減一区切りつけて、別のテイストの作品を読みたいのだが……。

    梅氏、呪殺されてしまいましたが、てことは梅氏よりさらに黒幕がいるってこと。
    一体誰……。

  • え、え、え、こんな終わり???

    4巻から購入してないのだけど、これでは買わずにはいられないよなぁ。

  • 母親の愛、子供の愛。今回は後宮中で起こる血の繋がらないそれぞれの母子の愛情が温かくも切なかったです。桃花の友人である才里は桃花とは真逆の性格で苦しい後宮の暮らしの中でも明るく生きる希望をくれます。まだ幼い公主様の話は切なかったです。

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著者プロフィール

福島県在住。「ようこそ仙界! 鳥界山白絵巻」で第13回角川ビーンズ小説大賞〈読者賞〉を受賞してデビュー。「後宮の検屍妃」で第6回角川文庫キャラクター小説大賞〈大賞〉〈読者賞〉をダブル受賞。

「2023年 『後宮の検屍女官5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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