- Amazon.co.jp ・電子書籍 (206ページ)
感想・レビュー・書評
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わたしより、ずっと年下ながら、同じ空気を吸ってきたなと感じる。
ただし、本書は横浜ノスタルジーのみではなくて、
バックパッカーだった自身の記憶と取材と、横浜をリンクさせている。
わたしは、そこはないからね~
面白さが倍増。
ちょこっと触れています。
→「豚足 中華街の老舗は」https://blog.goo.ne.jp/mkdiechi/e/6d7b7274418d5871b6bfb42e675eb11b詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
開港以来急激な発展を遂げた横浜の、観光ガイドには載らない陰の部分が語られている。黄金町や寿町の荒っぽく猥雑なところが懐かしい。かつて横浜から船で異国に旅立った移民について触れた部分は新鮮だった。
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寿町住まいの夜の女性たちの話がよかった。あの人たちやその「仕事部屋」はいったい誰がどうやって手配しているんだろうか。福富町の長者橋から旭橋あたりの彼女たち。コロナや円安の中で稼ぎになるんだろうか。
鶴見のアントニオ猪木生家付近の話。鶴見の外国人街は存在すら知らなかった。鶴見の沖縄・南米タウン。もともとは京浜工業地帯に職を求めた沖縄の人々が移住してできた街で、その後沖縄出自のブラジル日系三世が親戚を頼ってさらに集まってきて「南米タウン」となったそうだ。横浜市内の南米人の40%が鶴見区に住んでいる。
石川町の中村川で不法係留して宿を提供していた船の話は驚いた。長年横浜に暮らしているが結局実物を一度も見られずじまいだ。40~50年前は大岡川も水上生活者たちの艀で埋め尽くされていたようだ。 -
昔の横浜の知らなかった歴史を知ることができて知的好奇心を満たせた。ただ、元々ある程度の知識量がないと内容を理解しにくいと思った。