- Amazon.co.jp ・電子書籍 (512ページ)
感想・レビュー・書評
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今から60年後なので何となくありそうな、でもないかと思うですがちょっと短い話が多すぎて題材が消化不良かな・・・
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ほぼ知らない人ばかりの短編集
SFはいいなぁ。いつもこう思う。今回、記憶に残る作品はなかったものの、読んでいる間はとにかく楽しかった。分厚い本なんだけれど、楽しい読書タイムだった。またSFろうっと。 -
オーウェルの「1984」から100年後の2084年の世界を、SFコンテストや本屋大賞を受賞するなど活躍中の23作家が描きます。
なかなか読み終わらないと思ったら文庫本で500ページ超。様々な未来をたっぷり楽しめます。 -
【5本読んでの感想】
非常に浅くて陳腐。未来社会像に真新しさはなく、センス・オブ・ワンダー的なものは見られない。問題提起や物語のテーマ、あるいは価値観は、あくまで2022年のいま現在のものでしかなく、その上で考察も浅い。価値観やテーマが現在のものなので、ガジェットや設定が未来であっても、全然未来感や意外性を感じない。
2084年という設定の意味もあまりなさそう。といか2050年くらいでは?
SFってこんなもんでいいんだ、という落胆。
【半分まで読んでの感想】
素晴らしい作品が目白押しだった! アイディアも、物語としてのおもしろさも。
ガジェットとして既知のものでも、(『フリーフォール』の認知加速、『見守りカメラ is whathing with you』の監視社会)、シチュエーションを工夫すれば十分新奇性の話は出てくる。また、『情動の棺』は秀逸で、未来を描くうえで「丁寧に問題提起する」ことの大切さを突き付けられた。
コロナ禍など、現代読者を意識してる作品はやはり減点ではあると思った。
【最後まで読んでの感想】
駄作もまぎれてはいたものの、好みではないが想像力溢れる作品や、そしてドストライクの作品もアリ、全体的にはうならされた。ひとつのベンチマークとして非常に刺激になる作品集であり、またいくつものマイルストン的両作に出会うことができた、というのが最終的な結論となる。
ちょっと自信を喪失したりもした。 -
個人的には初めて読み切った短編集だった。
たぶん、テーマ設定があり、SFプロトタイピング要素があったことが個人的な嗜好にフィットしたものと思われる。
非常に多くのタイトルから構成されるが、1つの仮定で様々なストーリーが展開可能なんだと思え、基本的に全てが個性的で面白かった。
特に設定や構成・展開が気に入った作品 → タイスケ〜、目覚めよ眠れ、R_R_、情動の棺、見守りカメラ〜、フリーフォール、上弦の中獄、星の恋バナ、 -
(新書・文庫)『2084年のSF』日本SF作家クラブ編
2022/7/2付日本経済新聞 朝刊
■『2084年のSF』日本SF作家クラブ編
ジョージ・オーウェル『一九八四年』は予言的作品として知られる。その100年後、2084年の世界をSF作家23人が短編で描いた。睡眠なしで活動する社会に適合できない少年を語り手にした逢坂冬馬の「目覚めよ、眠れ」、女性のみで生殖でき、男性が冷凍保存された久永実木彦「男性撤廃」。技術進化と社会の分断を取り込んだ作品が目を引く。(ハヤカワ文庫・1320円)