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感想・レビュー・書評
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今の子供達に読んで欲しい。
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朝日の書評で見て。差別があり、生きにくい女性についてその国の子供目線で描く。よく聞く話ではあるが、そこに住む少女の体験として描かれている。
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サウジアラビア、モロッコ、インド、アフガン、日本。国も宗教も文化も違う10才のオンナの子達のお話。タリバン後アフガン状況がウクライナ紛争ばかりでとんと聞かなくってしまいすっかり忘れていた自分が悲しい。北欧とかの話も入れたらよかったのにと
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いろいろな国の「女の子」の立場や居場所を、1人の女の子のストーリーとして見せてくれる興味深い漫画でした。
・サウジアラビアの女の子
・モロッコの女の子
・インドの女の子
・日本の女の子
・そして、アフガニスタンの女の子
どれぐらいの文化的な解像度で描かれている物語なのかはわからないけれど、異文化、異国の女の子たちが、どんな常識の中で、どんな立場で、どんな風に暮らしているのか、暮らさざるを得ないのか、アンテナを少し高く張って情報をキャッチしながら生きていかなければ、と思わせられました。
どんな文化の中でも、幸せな部分、辛い部分、織り交ぜていろいろあるとは思うけれど、みんながいろいろな世界を知ることで、それぞれの女の子たちが「自分の思った幸せな生活」ができるようになるといいと思う。
簡単なことではないし、「幸せ」の尺度もそれぞれだと思うけれど。 -
『屈したのではない。進むべき道が決まったのだ』のとこが好き。
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各国の「女の子」を取り巻く環境、いや、価値観の違いがとても分かる。
また、日本の女の子の場合、世代による価値観の違いがとても色濃く伝わる。
自分が高校生だった数十年前、まだまだ女性は今のように社会で活躍!って感じじゃなくて、職業によっては「結婚したら寿退社」が当たり前だった。高校の時の先生にも「女子は浪人しないでどこでもいいから進学しないと、就職がとにかく難しい」とまで言われていた。それを読みながら思い出した。
このマンガは10歳の女の子に焦点を当てて描いている作品だけれども、どんな年代でも、また性別に関係なく、その人がその人らしく生きられる社会になることを願っています。 -
今いる場所の当たり前は、みんなの当たり前じゃないんだ、と感じた。
子どもたちにも勧めたい一冊。 -
あぁ、やまじえびねさん、懐かしいな。昔読んだことがある。すごく線のきれいで、静謐な絵の漫画だと、思ったのを思い出した。あと、当時…今も、と言えるかもしれない…レズビアンの話だったから、ドキッとした。同性愛のお話は、とりわけエッチなものばかりという、BL漫画の間違った認識があったから。
でも、彼女の作品はきっと多分、正しい認識のお話だった。
…うーん、「正しい」?私としては、そうあってほしい認識、だろうか。…うん、でも「同性愛漫画=エッチなもの」は、間違った認識だよね。
このお話も、そうだ。「私としては、そうあってほしい認識」。
誰もが「女だから」という理由で、不当な扱いを受けるなんて、間違ってる。当人の望みや夢が、不当に扱われない世界が、平等にあってほしい。
ただ、疾しい。「平等」とは言えない世の中で「女だから」という理由で、意識的であれ無意識的であれ、受けた恩恵もあるであろう経験をきっと持ってる私は、声高に多くを間違ってると、断罪できない。
「男だから」という理由で受けた、逆の苦しみも議論されなければ、「誰もが(ある程度の)満足できる世界」なんて、望めないだろう。そもそも「男と女」という二分ですら、新たな苦しみを生む可能性もあるわけだから。
しかしながら。
そんな議論が、より多くの中で、当たり前のようになされるために、このお話は、必要なんだと思う。 -
短いストーリーだけれど端的に女性の置かれた立場とその問題点を余計な考察なしに端的に淡々と表現しているところに共感できます。ここのところ、なんかSDGsっていうのにくくられて陳腐になってしまった感じもしますけれど、がんばれ女の子。