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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (276ページ)
感想・レビュー・書評
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刑事に向かない女から、刑事らしい女へ。
「間違って」刑事になり、「刑事を辞めてやる」と愚痴りながら
それでも、捜査に入ったら、ひたすら走る女、
「刑事に向かない女」シリーズも四冊目。
今回、椎名真帆は、とうとう、刑事の憧れ、警視庁捜一に出向となった。
だが、出向先は、特命捜査対策室という部署で、
メンバーは、上司の重丸、警察庁から出向の女性キャリア、有馬の三人だけだった。
仕事は捜査資料の整理という、何だか、いわくありげな部署で、
同僚となる有馬も、扱いずらそうな人物。
だが、資料の整理をするうち、あるストーカー殺人事件の資料の中に、
奇妙な落書きを見つけ、得意の「違和感」を感じる。
これまでも、この違和感に引きずられながら、
事件の真相にたどり着いてきた。
今回は、その違和感に有馬も付き合い、
珍妙なコンビで、そして、前にも登場した吾妻も加わり、
鮮やかとはいえないが、ドタバタと事件を追っていく。
今回の椎名の相棒となる有馬、「こじらせ」キャラのようで、
椎名もどちらかというと、こじらせているから、
二人の関係は、当初、ギクシャクしていたが、
徐々に、二人の歯車がかみ合ってくる。
それが、なんとも、気持ちいい。
このコンビのストーリー、もう少し、見ていたい気もする。
そういえば、今回も、「辞めてやる」のグチがなかったような。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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