圏外捜査 特命捜査対策室・椎名真帆 (角川文庫) [Kindle]

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  • 刑事に向かない女から、刑事らしい女へ。

    「間違って」刑事になり、「刑事を辞めてやる」と愚痴りながら
    それでも、捜査に入ったら、ひたすら走る女、
    「刑事に向かない女」シリーズも四冊目。

    今回、椎名真帆は、とうとう、刑事の憧れ、警視庁捜一に出向となった。

    だが、出向先は、特命捜査対策室という部署で、
    メンバーは、上司の重丸、警察庁から出向の女性キャリア、有馬の三人だけだった。

    仕事は捜査資料の整理という、何だか、いわくありげな部署で、
    同僚となる有馬も、扱いずらそうな人物。

    だが、資料の整理をするうち、あるストーカー殺人事件の資料の中に、
    奇妙な落書きを見つけ、得意の「違和感」を感じる。

    これまでも、この違和感に引きずられながら、
    事件の真相にたどり着いてきた。

    今回は、その違和感に有馬も付き合い、
    珍妙なコンビで、そして、前にも登場した吾妻も加わり、
    鮮やかとはいえないが、ドタバタと事件を追っていく。

    今回の椎名の相棒となる有馬、「こじらせ」キャラのようで、
    椎名もどちらかというと、こじらせているから、
    二人の関係は、当初、ギクシャクしていたが、
    徐々に、二人の歯車がかみ合ってくる。

    それが、なんとも、気持ちいい。

    このコンビのストーリー、もう少し、見ていたい気もする。

    そういえば、今回も、「辞めてやる」のグチがなかったような。

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著者プロフィール

福島市出身。3月31日生まれ。TVアニメーション、教育系アニメ映画などの演出、監督業を経て、『THE NEXT GENERATION パトレイバー』の脚本を担当。主な作品に、『THE NEXT GENERATION パトレイバー 赤いカーシャ』『TOKYO WAR2 THE NEXT GENERATION パトレイバー』『東京無国籍少女』など。

「2023年 『強行捜査 特命捜査対策室・椎名真帆』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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