大久保利通―「知」を結ぶ指導者―(新潮選書) [Kindle]

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  • 幕末、明治維新、征韓論、西南の役を政府から描いたドキュメンタリー。
    視点は大久保利通。
    なかなか新しい。いや有ったのかも知れないけど読んだことない。面白かった。

  • 維新後の大久保の業績を知りたくて読んだが、まさにそれが書かれていた。
    かなり大久保信奉者らしいところが垣間見え、大久保を怜悧なリアリストという評価ではなく、私心のない理と義のある人物ということにしたいという意図は見えてしまった。が、詳しい記述があり、今まで知らなかった大久保が見えてきた。

    廃藩置県や太政官三院制は木戸の推進で、大久保は漸進主義でのらなかったということは知らなかった。
    台湾出兵も大久保は侵略者というイメージだったが、違ったようだ。北京談判の話は面白かった。
    殖産興業はもっと外国人に頼る工業というイメージだったが、勧農が第一だったというのは意外だった。

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著者プロフィール

瀧井 一博(たきい・かずひろ):1967年生まれ。京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(法学)。専門は法制史(国制史、比較法史)。国際日本文化研究センター教授。著書『伊藤博文』(中公新書)、『明治国家をつくった人びと』(講談社現代新書)、『「明治」という遺産』(ミネルヴァ書房)、『大久保利通』(新潮選書)、『明治史講義【グローバル研究篇】』(編著、ちくま新書)など。

「2023年 『増補 文明史のなかの明治憲法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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